更新日:2012年04月01日 09:12
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首都直下地震で高層マンションが窃盗団に狙われる!

東日本大震災から1年を迎え、政府の中央防災会議が首都直下型地震の想定震度を震度7に見直すなか、大地震発生への恐怖が首都圏を襲っている。倒壊、火災、液状化……だが、恐ろしいのは「激甚被害」だけなのか。同時多発的に発生する「治安被害」の全貌を明らかにする! ◆停電時に狙われる高級住宅と高層マンション  ある犯罪グループは、帰宅難民を狙う強盗や店舗への強盗といった「混乱時の犯罪」の次に、第二の勝負として「通電までの犯罪」も計画している。「すでにターゲットは特定済み」と言うのは、組織的な窃盗団と交流のある人物・Cだ。 「まず都心の資産家宅を狙ったもの。彼らはすでに下見も済ませています。具体的には渋谷区の松涛、代官山周辺、広尾、麻布。道が狭く行き止まりも多いから、独自の逃走ルートをつくっている。あとは品川の御殿山や池田山、高輪、白金台も候補地。ただ警備が厳重な大使館が多いので、その道に並ぶ家はターゲットから外している」  さらに東日本大震災を教訓にしたのが、高層マンション侵入盗だ。 「高層マンションは停電するとオートロックが解除される。しかも水もエレベーターもすべて止まるので、無人化しますからね。常駐の警備員がいてもマンション程度なら『身の危険がある場合はまず逃げて即通報』ってマニュアルがあると聞いたので、低層階狙いなら成功率は高いと思う。ただ、お台場は逃走ルートが塞がれてしまう可能性があるから狙わない」(暴力団関係者・B)  こうして地震発生初期後には、崩壊した港湾部からの薬物上陸や液状化で地価の下がった不動産の買い叩き、闇金融の跋扈なども危惧されるところだろう。  これらはあくまでも予測にすぎないが、これだけの犯罪シナリオが成立している以上、治安被害への対策もまた火急な問題であるのは確かだ。 ●【首都直下地震 犯罪ハザードマップ】⇒https://nikkan-spa.jp/172272 ― 首都直下地震で[犯罪が多発する街]はここだ!【3】 ―
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