実際に滞在して投資チャンスを探すならVIPがオススメ
ダンさん自身も、まだウォール街でヘッジファンドを経営していた頃、フィリピンのマニラを訪れて、高層ビルが立ち並ぶ新都市マカティなどの発展ぶりに接した。フィリピン、インドネシア、ベトナムは長期的な経済成長の原動力になる人口や人口に占める若者の割合、人口密度などの面でとても有望で、海外投資家の間でも「VIP」(V=ベトナム、I=インドネシア、P=フィリピン)として注目されている。
「アメリカのウォール街で働いていても、ビリオネア(日本円で1000億円の資産をもつ人)にはなかなか出会えません。しかし、私はウォール街のツテを頼って、フィリピンでたくさんのビリオネアに出会い、数々の投資のヒントを得ることができました。経済発展の続く新興国では、どんな人でも成功して億万長者になるチャンスがあり、成功話に溢れています。そういった成功を身を持って体感すれば、日本に帰ってからのビジネスや投資にもきっと役立つはずです。現地の生活が水に合えば、私のように現地でビジネスや投資を手がけるのも人生のオプション(選択肢)になるでしょう」
YouTubeではあまり語られていないが、高橋ダンさんはインドネシアの鉱山投資やリゾート開発、ベトナムでの不動産投資など、日本に来る前はシンガポールやジャカルタを拠点に現地で積極的な投資活動を行ってきた。
「旅をして投資するうえで私が注目しているのは経済成長率が高いこと、人口が多いことです。アジアの中ではインドネシアは現在、人口が2.7憶人で世界4位。驚きますが、すでにアメリカに次ぐ人口大国になっています。人口構成比も極めて若い。現在のGDPは世界で16番目ですが、ある予測によると2050年には世界4位、つまり日本以上の規模の経済大国になると予想されています。天然資源も豊富で人々もまだ若いので、これからもどんどん成長するでしょう。私が滞在したバリ島の東の島のロンボク島など素晴らしいビーチが無数にあり、観光資源も豊富です」
高層ビルが立ち並ぶインドネシア・ジャカルタの街は急速に発展(写真:高橋ダン氏提供)
インドネシア・ロンボク島の未開発ビーチ。このビーチにホテルを建てる投資話のためダンさんは視察に訪れた(写真:高橋ダン氏提供)
フィリピンやインドネシアの株式指数に連動するETF(上場投資信託)や投資信託は日本の証券会社でも投資可能。ベトナムをはじめ個別株に関しても日本のネット証券で格安の手数料で投資することができる。
ダンさんのYouTubeでも取り上げた「
EIDO iシェアーズ MSCI インドネシア ETF」や「
EPHE iシェアーズ MSCI フィリピン ETF」は米国市場に上場するドル建てのETFで経費率も低い。
「こういった成長に投資できるETFに毎月少しずつでもいいので定額積み立て投資をすれば、長期的な経済発展が見込めるVIP各国の経済発展の恩恵を受けて、長期的に資産を増やすことができます。投資の面でも日本だけに閉じこもるのではなく、世界の新興国の経済発展から利益が得られるよう、世界規模の視野を持つことが成功への近道です」とダンさん。
インドネシアの株価指数COMPOSITの値動き。ここ10年で3倍近く上昇(資料:TradingView)
まずは新興国に投資してみて、その後、現地視察してもいいし、その逆でもいい。投資後はさらに現地視察して、もっと有望な企業はないか自分の目で確かめるのもいいだろう。
東京生まれ、日本国籍。10歳までの多くを日本で過ごす。コーネル大学応用経済経営学科卒業後、アメリカの有名投資銀行に就職。22歳でヘッジファンドに転職し、トレーディングに従事。26歳でヘッジファンド会社を共同設立。幼少期からこれまで約60カ国を旅し、2019年秋に東京に帰国。2020年1月にYouTubeでの動画投稿を本格始動し、同年12月現在、日本語のメインチャンネルが32万人のチャンネル登録者数を記録するなど、日本の個人投資家から絶大な支持を集めている。
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