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Google全世界停止で露呈した「Google Home」の落とし穴。電気がつかない

「オールGoogle化」の落とし穴

 2011年の東日本大震災直後、日本では「オール電化の脆弱さ」について議論されたことがある。給湯から調理まで、ガスを使わず電力で賄うという仕組みは、停電が起こればすべての機能が停止してしまうのでは……というものだ。  それと同じ構図を「オールGoogle化」にもあてはめることができる。Googleの提供するサービスは、今やインフラストラクチャー同然であることは誰にも否定できないはずだ。それ故にGoogleそのものの停止は、たとえ1時間弱でも現代人の生活に大きな影を落としてしまう。照明のON/OFFを紐で引っ張って操作していた時代にはあり得なかったことでもある。

リモコンの存在を再確認しよう

リモコン このトラブルの予防策としては、「スマホアプリとスマートスピーカー以外の操作方法を再確認する」ということ以外になさそうだ。言い換えれば、各家電製品のリモコンを手に届く場所に置いておくということ。これと同質のことは、キャッシュレス決済の分野でも言われている。PayPayにしろSuicaにしろ、今後システム障害が発生しないとは誰にも断言できない。もしも外出中にそのようなことが起こった場合、ズボンのポケットに1000円札があればそれは何よりも心強い存在になるはずだ。 「複数の手段を用意する」というのは、急なトラブルを回避する基本策である。<文/澤田真一>
ノンフィクション作家、Webライター。1984年10月11日生。東南アジア経済情報、最新テクノロジー、ガジェット関連記事を各メディアで執筆。ブログ『たまには澤田もエンターテイナー
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