新作の舞台は秋田。勢力を拡大する特殊詐欺グループを捜査していた主人公（プレイヤー）の刑事は、元締の人物「ゼロ」を追って秋田へ飛びます。たどり着いた潜伏先で見たものは……。 　捜査が進むうち、迷宮入りした残酷な事件の真相に迫っていくことになる主人公。後輩は、前作と同じ開明寺ケン。熱血な性格で食レポが冴える彼とコンビを組んで事件を捜査します。 　男鹿市の入道崎や田沢湖など、秋田の名所が随所に盛り込まれて旅情をそそるのもポイント。前作で充実していたグルメ情報にも期待したいところです。
　キャラデザは『オホーツクに消ゆ』の荒井清和さん。テーマソングも懐かしの2時間ドラマ風で、作風を確立した感のある本シリーズ。今後は観光地とのタイアップなども進めつつ、できれば毎年1本のペースで、長寿シリーズとなって欲しいものです。ゲーム雑誌・アニメ雑誌の編集を経て独立。ゲーム紹介やコラム、書評を中心にフリーで活動している。雑誌連載をまとめた著作『はじめてのファミコン～なつかしゲーム子ども実験室～』（マイクロマガジン社）はゲーム実況の先駆けという声も