「彼の姿はなく、それから何ヶ月も見かけることはありませんでした。携帯も解約されたようで繋がらないし諦めかけた頃、彼が仲良くしていたスカウトマンの先輩を駅前で見つけたんです。先輩に彼の近況を聞くと、気まずそうに『アイツならシャブでパクられたよ』と言いました。聞くと彼は長い間、薬物依存症で疑い深くなっていて先輩や会社も手を焼いていたそうです。最後はスカウト会社をクビになって、警察から逃げるために事務所から姿を消してあちこちに身を隠していたそうです。 　私が最後に呼ばれた部屋も多分その1つだったのかもしれません。最後に彼が携帯電話を壊したから関係は切れたものの、あのまま繋がっていたらどうなっていたんだろう……と怖くなりましたね。だから、ゆきぽよの『関係が切れなかった』が本当なら、同情はしますね」 　現在は夜の仕事を上がり、結婚して薬物とは無縁の生活を送っているアミさんは、ゆきぽよの今後を心配そうに話す。 「私みたいに夜働いていたという人にとっては『よくあること』として捉えられそうですが、一般人にはなかなか理解しづらいですよね。特に芸能人はイメージ商売なので、ゆきぽよが過去に元カレのヤンチャエピソードをいくら話していたとはいえ実際に起きたことだとネタとしても笑えなくなるだろうし。私自身、彼女のエピソードは結構好きだったし、今後あのキャラが見れなくなったら少し残念な気もしますけどね」 　一度ついてしまったイメージを拭い去るのはなかなか難しい。ゆきぽよの芸能活動は今後、どうなってしまうのだろうか。＜取材・文／カワノアユミ＞
東京都出身。20代を歌舞伎町で過ごす、元キャバ嬢ライター。現在はタイと日本を往復し、夜の街やタイに住む人を取材する海外短期滞在ライターとしても活動中。アジアの日本人キャバクラに潜入就職した著書『底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる』（イーストプレス）が発売中。X（旧Twitter）：＠ayumikawano