ゆきぽよ、悪友と関係が切れなかったのは「優しすぎるから」
文/椎名基樹
「週刊文春」1月28日号が、’19年の5月にタレントの“ゆきぽよ”こと木村有希の自宅で、友人の男性がコカインを摂取して倒れ、救急車で搬送されたと報じた。この男性は、過去に詐欺容疑で逮捕されたこともある人物だった。男性が搬送された際、ゆきぽよも尿検査を受けたが結果は「シロ」だったという。
’19年当時、ゆきぽよの自宅は4、5人が自由に出入りする状態だったと言う。ゆきぽよは、男性との交際関係を否定していて、1月24日放送の「サンデー・ジャポン」(TBS系)にVTR出演し、「仲良い友達。向こうから好意は持たれていました。しつこくつきまとわれていたので切りづらかった。紹介してくれた地元の先輩も私に良くしてくれて、かわいがってくれていたので『コイツと関われないから切る』って言いにくかった」と説明した。
この一件に対して、タレントのアンミカは1月25日放送の「バイキングMORE」(フジテレビ系)で、「裏表のない感じが好感度高くて」「仕事ご一緒していて大好きな子」とゆきぽよへの好印象を明かした。その一方で「自分が言い寄られていたんだっていう、被害者意識っぽい発言なんですが」と前置きし、交際を断っていた男性に「合鍵渡して家に残していくっていう行動と発言のギャップの違和感がぬぐえない」とゆきぽよの言動を疑問視した。
また、ゆきぽよが、芸能活動を始めていたにもかかわらず、逮捕歴のある男性を家に上げていたことに対して「どういう人と仲良くしていくか、24歳(※)の年齢なら分別をつけるべきだった」「危機管理が必要だった」とコメントした。(※編集部注:騒動当時は22歳)
これはまぁ、アンミカの言う通り。さすがの正論だと思う。しかし「(交際を断っていた男性に)合鍵渡して家に残していくという、行動と発言のギャップの違和感がぬぐえない」というのは、あくまでアンミカの常識から見ればというだけだ。私だってアンミカと同じ常識だし、そもそも友人がガヤガヤと入り乱れるような生活は気が休まらなくて考えられない。でも「それが大丈夫な人たちっているよな」とも思う。そういう生活に慣れるしかない「境遇」というものもあるだろう。
「危機管理が足りない」というのも、その通りである。しかし、ゆきぽよだって、危機を回避したかったに決まっている。芸能活動が軌道に乗って、人生が変わり、未来に大きな夢を持てる状況になって、明らかにその足を引っ張る人物を、切りたいに決まっている。しかし彼女には、それができなかった。優しすぎるからだろう。
ゆきぽよ“文春砲”でピンチ
アンミカが疑問視する「合鍵」問題
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1968年生まれ。構成作家。『電気グルーヴのオールナイトニッポン』をはじめ『ピエール瀧のしょんないTV』などを担当。週刊SPA!にて読者投稿コーナー『バカはサイレンで泣く』、KAMINOGEにて『自己投影観戦記~できれば強くなりたかった~』を連載中。ツイッター @mo_shiina
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