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「ほとんど呼吸が止まった状態」マスク呼吸、長時間のデスクワークは危ない

約70%の免疫細胞が集まる腸が活性化する

 正しい呼吸で横隔膜の呼吸筋をしっかり使えるようになると、腸が刺激され腸内環境も良好になる。 「免疫細胞の約70%は腸に集まっているので、腸が活性化すると全身の免疫力が高まります。便秘や不眠症の改善だけでなく、ホルモンバランスが整い感染症やウイルス性疾患の予防、大腸がんの発症リスク軽減にもつながる。  また、幸せホルモン『セロトニン』も腸で多く作られるため、うつ病やパニック障害、更年期障害、認知症などのメンタルトラブルを防ぐ効果も期待できます」(小林氏) 呼吸

正しい呼吸が実践できていない人は?

 呼吸の重要性を理解したところで、正しい呼吸が実践できていない人はどうすればいいのか。 「呼吸は、自分の意思で自律神経を直接コントロールできる唯一の手段なんです。まずは一日1分間だけでも深い鼻呼吸を意識することが重要ですね」(小林氏)
小林弘幸氏

小林弘幸氏

【順天堂大学医学部教授・小林弘幸氏】 自律神経の名医として、テレビや雑誌などメディア出演も多数。著書には『自律神経を整える「長生き呼吸法」』(アスコム)など
大貫 崇氏

大貫 崇氏

【アスレティックトレーナー・大貫 崇氏】 BP&CO.代表。大阪大学医学系研究科健康スポーツ科学講座スポーツ医学教室 特任研究員。著書に『きほんの呼吸』(東洋出版)など <取材・文/週刊SPA!編集部>
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