仕事

コンビニ店員の嫌な予感「名札の名前を呼ぶ客はクレーマー」

15日ぶりの答え

コンビニ そのことがあって15日後、筆者が出勤すると店長が言う。 「あれ、やはりクレームが入っていたよ」 「は? なんでしょうか?」  なんのことか一瞬わからなかった。店長によれば、本部に電話でクレームが入ったとのこと。 「態度が悪い。つり銭を投げる。ホットフードを取り出すときの音がうるさいだって」  唖然としまった。そんなつもりはなく、普通に働いているだけなのに。頭にきてしょうがない。店長がなだめるように言う。 「浜さんは全く悪くないですよ。相手は暇でとにかく文句が言いたいだけなのですよ。すぐに忘れて下さい」

事実と異なる理不尽なクレーム

 店長はSVと二人で、再び防犯ビデオを見ながらクレーム内容と筆者の行動を検証する。  女性は、「私が来店したとき、忙しくて大変だったのはわかりますが……」と言っていたそうだが、まず、事実と違う。その時間帯、店内の客は彼女ひとりだった。おそらく、どこかの店と勘違いしているのだろう。  その次に「つり銭を投げた」について。映像を見てもぜんぜん投げていない。そして「ホットフードを取り出すときの音がうるさい」件だが、通常どおりだ。それでうるさいならば、毎日クレームがくるはずなのだ。それにしても何度か来店しているのに、なぜ今回だけ。みんな同情してくれたが、理不尽なクレームに心底嫌気が差し、もうそろそろ店を手伝うのも潮時と感じている。<取材・文/浜カツトシ>
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