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朝番組「ラヴィット!」ついに1.1%。ひとり負けの現状をなんとかする秘策

早くも視聴率2%割れの「ラヴィット!」

 TBS「ラヴィット」は連日、苦戦が続いている。初日の数字は2.7%で惨敗と言われたが、それはいい数字だった。2回目の3月30日には2.1%、31日、2.2%、4月1日には1.8%と2%を割った。その後も6日は2.0%、9日には何と1.1%と、人が寝ている朝3時台の視聴率でもおかしくない数字を出してしまった。ただし、1.0%以下にはなっていない。  2%としても、テレビ朝日「羽鳥慎一 モーニングショー」の5分の1、3位の「めざまし8」の3分の1しか見ている人がいない。とにかく一人負けなのである。  こうなるとネット上では「ラヴィット!」の悪口だらけである。つまらない、ひどいと散々だ。  それほど酷いのだろうか。  番組のメイン企画はランキングだ。  おなじみの商品、例えば、スーパーのプライベートブランドの冷凍食品、有名ピザチェーンの商品の旨さを一流シェフらによりランキングさせる。その1位を出演者がワイワイ予想するというもの。  ほかに、掃除や料理など家事を楽にワンランクアップする生活ヒントを紹介したりもする。それを、商品カタログ番組だ、番組自体がコマーシャルのようなものだとネットでは罵詈雑言だ。  しかし、こういったものは、すでにさまざまな時間帯で成功している手法である。ただ、ほかではそこそこの視聴率を取る。それだけの違いである。  リポーターも吉本の芸人が登場し楽しく見られる。

「ラヴィット!」内で「渡る世間は鬼ばかり」再放送はどうか

 出演者も2流芸人しか出ていないなどと悪口を書かれるが、何のなんの、EXIT、ぼる塾、アインシュタイン、ミキ、宮下草薙、見取り図、ニューヨークら旬の芸人に加えて、若槻千夏、矢田亜矢子、丸山桂里奈は夫妻で登場、ジャニーズタレントなど、決して悪口を言われる陣容ではない。  何しろ、麒麟の川島明がMCをしているので、そのスタジオの掛け合いは、朝から「アメトーク」や「ロンドンハーツ」を見る楽しさだ。違いは視聴率がないだけである。  視聴率を取ってない番組はとにかく悪口を言われる。そして、番組アナリストなどの専門家はテレビ各局は若い年齢層の開拓を狙っていて……とか、個人視聴率の時代で……と分析はする。  遠回しの悪口ばかりで、そこには、番組をどうすればいいのかという視点はまったくない。  私は「ラヴィット!」を見てもらうために、とにかく数字が上がる方法を提案したい。若年層とか、F2層とかは考慮しない。ほとんど誰も見ていないのだから。そして、これは視聴率が確実に上がる秘策だ。
渡る世間は鬼ばかり

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 それは、TBSしかできない最強コンテンツを「ラヴィット!」に取り込むことだ。  それは、最強ドラマ「渡る世間は鬼ばかり」である
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8時16分から「渡鬼」を丸呑みする
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経済評論家、ジャーナリスト。1961年、東京都生まれ。慶應義塾大学商学部卒業、東京大学社会情報研究所教育部修了。JPモルガン、チェースマンハッタン銀行ではデリバティブを担当。その後、企業コンサルタント、放送作家などを経て現職。著書に『つみたてよりも個別株! 新NISAこの10銘柄を買いなさい!』、『年収300万~700万円 普通の人が老後まで安心して暮らすためのお金の話』、『しあわせとお金の距離について』、『安心・安全・確実な投資の教科書』など多数 twitter:@SatoHaruhiko

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