デジタル

『ウマ娘』大ヒットで“もう一度遊びたい”競馬ゲームの名作。ダビスタ、ファミリージョッキーetc.

ベスト競馬・ダービースタリオン

アスキー/1991年
03ダービースタリオン

3×3、インブリードなど、“血統”という競馬知識を広めたダビスタ

 そして中高生のゲームファンをリアル競馬に引き込んだタイトルといえば、1991年に初代がファミコンで登場し、以降人気シリーズとなった競走馬育成シミュレーション『ダービースタリオン』。  1990年に日本中が感動したアイドルホース・オグリキャップの有馬記念ラストランがあり、リアルな競馬シーンも盛り上がっていましたが、『ダービースタリオン』はさらに奥深い競馬の魅力を伝えました。  レースのローテーション決めや調教などコンディション作りと、血統理論に則った配合がゲームの核。『ダビスタ』にハマった中高生から「牧場に配合の組み合わせを指示する手紙が届いた」といったエピソードも記憶に残っています。シミュレーションゲームとしては『ウイニングポスト』シリーズや『ダビつく ダービー馬を作ろう!』シリーズもヒットしました。

ギャロップレーサー

テクモ/1996年
ギャロップレーサー

公式HPより。ラストの直線、騎手の視点で馬群を抜いていく快感が忘れられない

『ダビスタ』の成功をきっかけに、競馬がゲームの1ジャンルとして確立します。ジョッキーとなって馬に騎乗するレースゲーム的なアプローチとしては、テクモ『ギャロップレーサー』(アーケード・PS1/1996年)が草分け的存在。BGMもノリがよく、直線で他馬を抜き去る爽快感は抜群でした。  その後コーエーから『ジーワンジョッキー』(PS1/1999年)、アーケード向けには実際に馬型シートにまたがって操作するナムコ『ファイナルハロン』(1997年)なども登場しています。
ファイナルハロン

ナムコ『ファイナルハロン』公式サイト。馬型シートに乗って騎手になりきる!

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アーケードで一世を風靡
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ゲーム雑誌・アニメ雑誌の編集を経て独立。ゲーム紹介やコラム、書評を中心にフリーで活動している。雑誌連載をまとめた著作『はじめてのファミコン~なつかしゲーム子ども実験室~』(マイクロマガジン社)はゲーム実況の先駆けという声も

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