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初心者キャンパーがやりがちな失敗をアウトドアライターが解説する

ガスの扱い、火の扱いには細心の注意を!

三浦晋哉

焚き火をするアウトドアライターの三浦晋哉さん

 キャンプでは焚き火やランタン、調理など、火を使うことが多々ある。火を使うことはキャンプの醍醐味でもあるのだが、扱いを間違えるとそれこそ大惨事になる。特に注意が必要なのは、火の元であるガスの取り扱いだ。 「初心者の方で多いのは、ランタンなどにガスを装着して、点火しようとしてなかなか点かず、点かない点かないとガスの元栓を開けっぱなしで点火しようして………ボンッ!なんてことはよくあります。屋外にいるからといって、換気が十分にできていると思い込むのは危険です。火が点かないなら、一度元栓を閉めて、少し時間をおいて再度点火するなどしたほうが安全です。加えて、注意してほしいのはガス缶の向きです。噴射口を下にするなどして使うと『液出し』と呼ばれる状態になり、気化していないガスがそのまま噴射されて火炎放射器のように炎が広がってしまいます」  外での調理にはバーナーなどの調理器具は必須になるが、もちろん調理の際も注意が必要だという。 「最近、バーナーに鉄板を置いて調理するのが流行ってますが、鉄板の位置には注意が必要です。鉄板が高温になりその熱でガス缶を熱してしまい、引火や爆発する事故も起きています」

テント内では絶対に火は使わない!

 家庭のガスコンロと違い、温度センサーなどは付いていない。そのため、ガス缶や調理器具の位置には注意が必要なのだ。また、テント内でのガス器具の使用にも三浦さんは警鐘を鳴らす。 「テント内にガスランタンを持ち込むのは絶対にやめてください。ガスランタンの上部は非常に高温なので、少し触れただけでテントは溶けてしまいますし、引火すればそれこそ大惨事です」  コロナや芸能人のキャンプ動画によって、思わぬ人気となったキャンプ。そのキャンプを存分に楽しむためにも、余裕を持った行動と、器具の正しい使い方をマスターすることが大切なのである。 〈取材・文/谷川一球〉
愛知県出身。スポーツからグルメ、医療、ギャンブルまで幅広い分野の記事を執筆する40代半ばのフリーライター。
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