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知られざる少年院生活の実態「幼稚園児レベルの告げ口されるから、誰も信用できない」

社会全体で対応すべき問題

少年院

ジャーナリスト・草薙厚子氏

 茨城の事件の岡庭容疑者との共通点はあまりにも多いという。 「神戸の元少年の影響を受けたのはほぼ間違いない。両者とも広汎性発達障害(現・自閉症スペクトラム障害)の診断を受け、同じ医療少年院に入院。もちろん、自閉症スペクトラム障害=犯罪者ではないです。  岡庭容疑者にも治療は行われたようですが、十分な成果が得られたとは思えません。専門的なスタッフは恒常的に不足し、また、出院後のサポートも不十分だった」  第2、第3のモンスターは今後も出現する。少年院にすべてを押し付けず、社会全体で対応すべき問題なのではないか。 【ジャーナリスト・草薙厚子氏】 元・東京少年鑑別所法務教官。地方局アナウンサー、ブルームバーグL.P.でニュース・デスクを務め、独立。著書に『となりの少年少女A』(河出書房新社)など <取材・文・撮影/池田 潮 写真/法務省矯正局>
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