更新日:2021年06月05日 11:14
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闇ワクチン密売業者に接触。指定された場所に「1本15万円」の注射器

言ってはいけないワクチンの真実

ワクチン

写真/Shutterstock

 我が国におけるワクチン接種はなぜここまで混乱したのか。作家の橘玲氏は複数の要因を指摘する。 「厚労省は、被験者が160人しかおらず、医学的にはなんの意味もない国内の治験にこだわり、2か月も無駄にしました。政治判断で昨年12月にファイザーのワクチンを承認しておけば、状況もだいぶん違っていたでしょう」  もうひとつはマスコミの責任だ。 「子宮頸がんワクチンが社会問題になったとき、医学的な根拠もないのに『副反応のあるワクチンなんて許さない』とマスコミはさんざん批判してきました。厚労省が国内治験にこだわったのはこのときのトラウマ。大手メディアが“ワクチン敗戦”を批判しないのは、過去の報道を蒸し返されることを恐れているからでしょう」

マイナンバーへの警戒感をマスコミが煽った結果?

 予約システムのトラブルも、マイナンバーへの警戒感をマスコミが煽った結果だと続ける。 「なぜ対象でない人が予約を取れてしまうかというと、個人情報に基づいたチェックができないから。マイナンバーと生年月日を照合して65歳未満をはじけばいいだけの話。なぜそんな簡単なことができないかというと、『国家が国民を管理するためにマイナンバーを使うのは許さない』と主張する人たちがいて、多くのメディアもそれに同調していたからです。  新型コロナをめぐる一連の失策はまさに戦後民主主義の総決算であり、みんなが望んだ社会を私たちは目にしているのではないでしょうか」  日本人は生まれ変われるのか。 【橘 玲氏】 ’59年生まれ、作家。小説『マネーロンダリング』(幻冬舎文庫)でデビュー。著書に『言ってはいけない』『もっと言ってはいけない』(新潮新書)など多数 <取材・文/SPA!ワクチン問題取材班>
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