更新日:2021年06月11日 21:25
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闇営業のキャバクラはモンスター客だらけ?一気飲みの強要、暴言は当たり前

高級がウリだった北新地でも…

 一方、西日本では高級さが売りだった大阪・北新地の客質がダダ下がりしているという。北新地のスナックを経営するママに話を聞いた。 「コロナ感染拡大前は一見様お断りにしていたのですが、延々に続く時短休業要請で常連客がすっかり来なくなってしまったんです。そこで、一見様OKにしたら客質がすっかり悪くなりました。  最近は早い時間でも酔っ払っているお客さんが多くて、『どこで飲んでいたの?』と聞くと居酒屋が開いていなからコンビニで酒を買って飲みながら来たと言うんです。それも結構、酔っている様子でキャストの子に対して絡んだりと手が付けられない。  前も無理やり女の子に触ろうとして、その子が拒否したらカラオケ用のマイクで女の子の頭を殴ったんですよ。さすがにそれ以降、その客は出入り禁止にしましたが殴られた女の子は相当ショックだったようで店をやめてしまいました。  私としても以前のように常連客のみで営業したいのですが……、今は客質が悪くても我慢するしかないんですかね」

夜の街の治安も悪化

 そんな中で、「夜の街自体の治安も悪化している」と語るのは、兵庫県にあるスナックのママ。 「兵庫も緊急事態宣言の対象になって、年配の人が出歩かなくなったせいか若者が目立つようになりました。  東京の人にはあまり馴染みがないかもしれませんが、関西では年配でもイケイケな人が多いので、若者が街中で幅を利かせるようなことがあまりないんです。それが今ではコンビニの前で酒を飲んで騒いだり、ケンカをする若者なんかも見かけるようになりましたね。  今、店は休業しているのですが、たまに掃除に行くとビルの前に酒瓶やつまみのゴミが捨てられていることもしょっちゅう。ビルのゴミ箱に捨てようとしたけれど、鍵がかかっているので放置していったんでしょうね。  今年4月にミナミで20代の2人組がカニ料理屋の看板を破壊した事件があったじゃないですか。あんなの、コロナ前なら絶対にありえないですよ。オッチャン達が周りにいたら、シバかれてると思いますよ(笑)」  酒を飲める場所が制限されてストレスが溜まる分、飲める場所に行ったときに迷惑行為に走る客が増加しているのかもしれない。  こうなると、もはやお客様は神様でもなんでもなくただのモンスターであることは間違いないだろう。 <取材・文/カワノアユミ>
東京都出身。20代を歌舞伎町で過ごす、元キャバ嬢ライター。現在はタイと日本を往復し、夜の街やタイに住む人を取材する海外短期滞在ライターとしても活動中。アジアの日本人キャバクラに潜入就職した著書『底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる』(イーストプレス)が発売中。X(旧Twitter):@ayumikawano
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