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ドローン最前線。規制だらけの日本では独自の工夫・改良が

最高速度90km/hの高速ドローン

 まず今後の注目株筆頭は、ソニーによるプロフェッショナル向けドローン「Airpeak S1」。2021年9月発売予定の業務用ドローンAirpeak S1は同社製のフルサイズミラーレスカメラαシリーズを搭載可能な世界最小のドローンとなる。  最高速度は90km/hで飛行可能となっており勢いのある映像を撮影することができる。また、最新の飛行制御テクノロジーで20m/sの強風下でも安定飛行が可能。  ドローン本体に搭載されたステレオカメラと気圧計や赤外線距離測定情報を統合し、飛行状況をリアルタイムに測定。これにより衛星測位システムが不安定な状況でも安定して飛行が可能となっている。
Sony AirPeak S1

Sony AirPeak S1 9月発売で価格は110万円の予定だ

Ph3 Sony AirPeak S1

ドローン下部にはジンバルも搭載しており、確かな映像を撮影することが可能

通信大手3社は運用プラットフォームに注力

 次は大手通信会社によるドローン運用プラットフォーム。NTTドコモ、KDDI、Softbankの3社はドローンを運用するためのプラットフォームの強化に力を入れている。  特にKDDIは本格的なドローン配送事業のプラットフォームを展開。現在、長野県伊那市と提携し、「ゆうあいマーケット」を開始。ケーブルテレビのリモコンで食料品や日用品を注文するとドローンにより当日配送される仕組みとなっている。
PD6B-Type3C

ゆうあいマーケットで運用されるドローン 「PD6B-Type3C」

PD6B-Type3C

下部コンテナボックスは最大5kgの荷物が搭載が可能となっている

 本格運用が開始されると不安になるのが万が一の際の備え。落下時に安全に着地させるパラーシュート機能や落下時の衝撃を吸収する「ドローン用エアバッグ」など様々な安全策が開発されている。
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想定外の事態への対策も進む
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テクニカルライター。三才ブックスのマニア誌『ラジオライフ』にてガジェットや分解記事を執筆。買ったら使用前に分解するのがライフワーク

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