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ライバルがベンツやBMWなら仕方ない? 新型ゴルフの不満点

パワートレインも全面的に変更

 加えて新型は、パワートレインも全面的に変更されている。  従来の主力は1.2Lや1.4Lのガソリンターボと2Lのディーゼルだったが、新型ではディーゼルが消え、マイルドハイブリッド付きの1Lと1.5Lのガソリンターボになった。 オートクラブ ハイブリッド王国ニッポンの住民としては、欧州製のマイルドハイブリッドがなんぼのもんじゃい、という気持ちはある。まずは1.5Lターボから試乗だ。  うおおおお! なんじゃこりゃあああああ~! すんげーイイ!  アクセルを踏んだ瞬間からグっと前に出るこの感覚は、ハイブリッドモーターの働き! そこからも必要十分以上に速いっ!

乗り味の良さは異次元!

 もっとすごいのは乗り心地だ。まさにフラットライド! 路面の凹凸をすべて吸収してしまうみたいに、ものすごく乗り心地がイイ。コーナーを攻めても、姿勢はウルトラ安定している。曲がる曲がる、いくらでも曲がるっ! つい箱根のクネクネ道でコーフンし、クネクネ走ってしまいました。  燃費はさすがに国産ハイブリッドに完敗ながら、この乗り味の良さは異次元! まさに完璧な乗用車である。さすがゴルフ! やられたぜ!  が、値段を見て驚愕した。370マンエンですか~~~~~っ!  その下の1Lモデルで312万円。こっちでも加速は十分だったけど、サスペンションがお安いヤツになるので、異次元の乗り味はかなり消えていた。やっぱ異次元はお安くないのですね。新型ゴルフの素性のすばらしさは300%認めるが、370万円はキビシイ。輸入車ナンバー1の地位奪還も、若干キビシイのではないだろうか。
オートクラブ

先代ゴルフも年々値上げされ、モデル末期は1.4Lガソリンターボで342万円でした(当初は310万円だったんだけど)。1.5LガソリンターボのマイルドHVになって370万円なら、妥当なお値段なのかもしれないが、やっぱり高い!

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アウディA3に驚愕
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1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中

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