更新日:2021年05月31日 17:52
カーライフ

延命のGT-R、アリア登場で再注目のリーフ…侮れない日産の底力

世間ではボロクソ言われておりますが……

 やっちゃえ!日産!すごいぜ!日産!と言えば言うほど、空回りしてしまった感じもありますが、カーマニア的には、あまり売れなくなったGT-Rの改良をいまだに続けている日産はエラいのひと言。  EVだって新型をもうすぐ発売するし、テスラ・モデル3にぶち抜かれたリーフだって地味に進化中。世間の評価は無視して、カーマニアとして日産を評価してみました! 日産オートクラブ永福ランプ(清水草一)=文 Text by Shimizu Souichi

GT-Rに延命の余地あり?

日産オートクラブ

日産GT-Rの発売は’07年。それまでのスカイラインGT-R⇒GT-Rに。最初のGT-Rは最高出力480馬力でしたが年次改良でどんどん進化し馬力と価格がアップ。現行GT-Rは1082万8400円~。上の写真のGT-R NISMOは最高出力600馬力(2420万円)。

 去る4月14日、GT-R NISMOの’22年モデルが先行公開された。発売は10月末の予定だという。  それを聞いて私は「あれ?」と思った。なぜならGT-Rは、騒音規制の強化に対応できないため、’22年でいったん生産を終了するはず、といわれていたからだ。  もちろん、これがラストという意味かもしれない。しかしひょっとして、GT-Rはもうしばらく生き延びるのではないか?  というのも、騒音規制が強化されるのはヨーロッパの話で、日本への規制の導入は未定だからだ。「我が国においては、現時点では技術的見通しを立てることが難しいことから、国連の検討状況を踏まえながら、規制値の適用時期について検討する」(環境省自動車単体騒音専門委員会)とされていて、決定はしていない。  北米にいたっては、強化自体が実施されない。つまり、GT-Rはヨーロッパでは売れなくなっても、日米では売り続けることが可能では?
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GT-Rは日本の誇りなのだ!
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1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中

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