実家を救うために結婚した女性が、40代で不倫の恋をしてわかったこと
結婚したら恋をしてはいけない。かたくなにそう信じてきた女性が、ふとしたことから「恋って楽しい」と思うようになった。
自分の心と欲望のおもむくままに生きてもいいのではないか。今恋しなければ一生後悔しながら生きていくだけだ。そう思いながら、恋に生きている既婚女性がいる。
タエコさん(45歳)が結婚したのは24歳のとき。相手は親戚の紹介で知り合った10歳年上の男性だった。
「私はある地方の出身ですが、当時、実家の商売が傾いて、あげく父が病気で倒れて、本当に大変だったんです。私は長女で下に弟もいる。両親は弟には大学へ行ってほしいと言っていました。
私ができることは親戚の紹介で知り合った男性と結婚すること。私が結婚すれば、実家のことは悪いようにはしないという話でした」
夫となった男性には二度会っただけで結婚した。嫌なところを見て結婚への決意がにぶるのを恐れていたのだという。
「夫は東京の会社に勤めていたので、私も東京へ。結婚した翌年には長男が生まれ、2年後に長女、その1年後に次男。30歳までに3人の子を産みました」
夫はギリギリの生活費しかくれなかったが、タエコさんは文句も言わず、自宅でできる仕事をしながら子育てと家事を必死でこなした。
「夫は文句の多い人で、おかずが少ない、手をかけた料理がない、アイロンは丁寧にかけろと口うるさかったですね。
結婚するとき、母親に『あんたの帰る家はもうないんだからね。あんたが帰されたら、一家全員終わりだから』と言われたこともあって、夫には従順に尽くしました。それでもしょっちゅう文句は言われたけど、子どもが3人いれば夫の文句なんて正面からは受け止められない。聞き流す知恵がつきました」
親戚の紹介で2回会っただけで結婚
母に「あんたが帰されたら、一家全員終わりだから」
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