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ヤフオクでも今冬から売買できるようになる「NFT」とは

75億円のデジタルコラージュ

クリスティーズ

クリスティーズに掲載されている出品画像。この所有権には75億円という価格が付いた

 ブロックチェーン技術を利用したNFTアイテムが、今冬から「ヤフオク!」で取引できるようになる。NFTとはNon-Fungible Tokenの略で、非代替性トークンという意味だ。ビットコインなどの暗号通貨と同じ、ブロックチェーン上でやりとりされるデータとなる。  デジタルデータは手軽に同じクオリティの複製を作成できる。写真でも動画でも、エクスプローラー上でコピー操作をすればOKだ。元のファイルとコピーしたファイルの違いはない。もちろん、便利ではあるのだが、絵画や映像作品のオリジナリティを証明することが難しくなる。  そこで、ブロックチェーンの仕組みを利用し、特定のデータに対し、本物だというお墨付きを与えたものがNFTだ。偽造は不可能で、唯一無二であることを証明してくれる。売買するなど、取引も可能。売買履歴や所有者はブロックチェーン上に記録されており、どこかの企業サービスに紐付いていないのが特徴だ。  証明できるとはいえ、コピー可能なデータにどんな意味があるのか。それは、まずわかりやすくお金になった。2021年5月、アメリカのアーティストが作成したデジタルコラージュは、クリスティーズのオークションで75億円という価格を付けた。

ツイートがモナ・リザの絵と同じ価値に?

 TwitterのCEO ジャック・ドーシー氏の最初のツイートもNFTとして出品され、落札価格はなんと約291万ドル、約3億2000万円。購入したのはネットワーク企業Bridge OracleのCEO ハカン・エスタビ氏。ドーシー氏のツイートを落札した後、自身のツイッターで、「これは単なるツイートではない。数年後にはモナ・リザの絵と同じ価値があることに気がつくと思う」と投稿した。  もちろん、ドーシー氏のTwitterアカウントを得たわけではない。ツイートの所有権を得ただけだ。今でも、検索すれば誰もがそのツイートを見ることができるし、リツイートもできる。
ジャック・ドーシー

ジャック・ドーシー氏の最初のツイート

「NBA Top Shot」では、NBAの選手のプレイ動画が10万ドル以上で取引されているなど、トレーディングカードのようなNFTも増えている。
NBA Top Shot

「NBA Top Shot」の画面。このカードのグレードはRAREで、価格は910ドル

 NFTの盛り上がりを受けて多数のNFT売買プラットフォームが登場し、さらに多くのアーティストやクリエイターが参加している。単に自分の作品が高額で売れれば儲かるというだけでなく、NFTはデジタルらしい機能を搭載しているためだ。
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NFTウイスキーを買ってみた
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