デジタル

ヤフオクでも今冬から売買できるようになる「NFT」とは

NFTウイスキーを買ってみた

 これまでは、絵や車が転売を繰り返されてとてつもない金額になっても、元々の制作者には最初のお金しか入らない。しかし、NFTは転売される度に、一定額が元々の制作者に送られる仕組みがある。これはとても健全な仕組みと言えるだろう。  しかし、あまりに有象無象が参加し、NFTマーケットプレイスのクオリティが低くなってしまったので、今では運営がアーティスト・クリエイターの審査を行うところも出てきた。  世界最大のNFTマーケットプレイスは「Opensea」で多数のNFTアイテムを扱っている。購入する際は、暗号通貨を利用する。ビットコインやイーサリアムをはじめ、様々な暗号通貨に対応している。 「Opensea」を利用するには、ウォレットアプリ「MetaMask」を利用する。暗号通貨の財布みたいなものだ。アカウントを作ってしまえば、あとはネットショップのように買いたい商品を探し、暗号通貨で支払うだけ。  今回は、なんと「NFTウィスキー」が発売されていたので、呑兵衛としては買うしかない。0.004ETH(10.19ドル)だったので安いもの。手数料が0.006ETH(16.4ドル)と馬鹿高いが、これが暗号通貨なので仕方がない。合計26.64ドルで購入した。この履歴はブロックチェーンに記録され、なくなることもないし、偽造もできない。
NFTウイスキーを購入

NFTウイスキーを購入

NFT

NFTアイテムを購入できた

コレクター心をくすぐる

「で、何がスゴイの?」という意見もごもっとも。NFTは所有しているという気分に浸れる、というものに過ぎないと言うこともできる。バブルだという人もいるし、将来価値がなくなるという人もいる。とは言え、同じく本質的な価値がない暗号通貨のビットコインもここまで高騰しているという状況を見るに、NFTがどうなるのかも予測できない。もちろん、両方とも一夜にして価値がゼロになるということもあるだろう。そのため、今盛り上がっている投機目的で購入することはお勧めしない。  しかし、コレクションするのであれば、とても面白いと思う。筆者は飲めもしないNFTウィスキーを買い、およそ転売もできないと思うが、面白いし、欲しかった、という一点で不満はない。  有名人が使っていたアイテムでもホームランボールでも古いトレーディングカードでも、自分さえ価値がわかっていればいい、というのはコレクターであればわかるだろう。  NFTアイテムが今後どうなるのか楽しみだ。筆者としては、漫画の原画を1ページずつ販売してほしい。お気に入りの1シーンであれば、小遣い全額つぎ込む覚悟はある。 <文/柳谷智宣>
お酒を毎晩飲むため、20年前にIT・ビジネスライターとしてデビュー。酒好きが高じて、2011年に原価BARをオープン。2021年3月には、原価BAR三田本店をオープンした。新型コロナウイルス影響を補填すべく、原価BARオンライン「リカーライブラリー」をスタート。YouTubeチャンネルも開設し生き残りに挑んでいる
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