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若者が使う「すきぴ」と「ぴ」は似て非なるものだった<ギャル語辞典>

A.「すきぴ」はすきな人、「ぴ」は彼氏または彼女

すずきちゃん

「すきぴ」と「ぴ」の違いを教えてくれたメイドカフェ店長のすずきちゃん

 メイドカフェで店長を務めるすずきちゃん(Twitter:@suzuki_Chanter)いわく、「すきぴ」はあくまで好きな人であって付き合っていない相手なのだそう。いわゆる“推し”を指す場合が多い。 「使用例としては、すきぴに会えてうれしい!」(すずきちゃん)  一方で、「ぴ」は正式に交際している恋人を指すとのこと。  とはいえ、改めてリサーチしてみると「ぴ」はそれに限らずさまざまな意味で使われている場合が多く、地域や年代によって差があるのが実情のようだ。どんな意味かを把握するには文脈から判断する必要がありそうである。 ——実際、意味がわかるような、わからないような「ギャル語」。雑誌『men’s egg』の元編集部員で、ギャルやギャル男の変遷を見てきたライターの藤井厚年氏がギャル語について説明する。 「仲間内の会話で語感が良いものや、ケータイで見たときに文字面が良いものを“とりあえず”使っているとか、もともとはたいして意味などなかったものも多い。それが使い慣れていくうち、前後の文脈などから曖昧だった意味にも少し輪郭が浮かび上がってくる。  以前は読者モデルによる雑誌での発信が大きかったのですが、今ではSNSの影響力が強い。InstagramやTwitterのハッシュタグ、YouTubeやTikTokの動画配信でバズると、一般にも浸透するようになる。もしも今は聞いたことがなく意味がわからない言葉でも何かのきっかけで流行する可能性はあります」 <文/二階堂銀河(A4studio)> 
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