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アインシュタイン・稲田&ほんこんは「ぶさいく」をどう武器にしたのか

容姿は芸人の武器でもある

本多正識

吉本NSC講師の本多正識氏。これまでナインティナインを始め、多くの芸人を世に送り出した伝説の講師

 とは言え、「強烈な容姿」は芸人にとって“武器”であることも事実です。インパクトのある容姿を武器にのし上がり人気芸人としての地位を確立した芸人は数多くいます。  何人か実例を挙げて、彼らが容姿をどのように武器にしたのか? 講師として出会った教え子には容姿をどう扱えばいいと教えたのかをここからは書いてみたいと思います。

新喜劇の重鎮たちは“武器”

 例えば、吉本新喜劇の重鎮・池乃めだかさんは身長が低いこと「チビ」が大きな“武器”になって、数々のギャグが生まれ、不動の人気を得られましたが、明らかな“チビいじり”です。  同じ新喜劇で“竜じい”の愛称で親しまれた故・井上竜夫さんは動きやしゃべりがスローで「グズ」「とろい」「どんくさい」というキャラクターで大きな笑いを生んでこられましたが、“ゆっくりしか動けない人に対して失礼だ!”“お年寄りをバカにしている!”と思われれば「ギャグですから」「キャラクターですから」だけでは納得はしてもらえないでしょう。
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とは言え容姿は芸人の武器でもある
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漫才作家。'84年、オール阪神・巨人の台本執筆を皮切りに、漫才師や吉本新喜劇に多数の台本を提供。'90年吉本総合芸能学院(NSC)講師就任。担当した生徒は1万人を超える。著書に『吉本芸人に学ぶ生き残る力』(扶桑社刊)などがある

吉本芸人に学ぶ生き残る力

NSC講師として1万人以上の生徒を送り出した伝説の講師が教え子たちに教えた生き抜く術とは


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