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コンビ仲の悪い芸人。生放送中のオール阪神・巨人のガチ喧嘩に背筋が凍った

芸人はビジネスパートナー

不仲

写真はイメージ

 おぼん・こぼんさんの“和解”から、漫才師の「コンビ仲」の話題が続いています。  大先輩の芸人さんの中には、舞台での息もぴったりで爆笑を取りながら、舞台を降りたら口もきかない、顔も見ない、テレビ局から届いた新作漫才の台本のネタ合わせも、お互いの弟子が読み合わせをして、その結果を聞いて舞台にかけるという、信じられないような“離れ業”をされていた強者もいらしたそうです。  こんな状態でもコンビを解消することなく続けていけるのは、それぞれが“個人事業主”ですからコンビ仲がどうこう言う以前に“共同経営者”として欠かせない「ビジネスパートナー」という存在だからでしょう。  おぼん・こぼんさんもお互いに「ビジネスパートナー」としての実力を認めていらしゃるからこそ、解散には至らなかったのだと思います。  言い換えれば最高の“飯のタネ”を手放すわけがないということになるでしょうか。また、ある部分では“日本一仲の悪いコンビ”という営業用のスタンスもあったのかもしれません。

「仲が良い・悪い」だけでは割り切れない

 漫才作家になって38年、NSCの講師になって32年、数多くのコンビを近くで見てきましたが、なにをもって「仲がいい」のか「悪い」のか?のラインを決めるのは非常に難しいと思います。  仲が「いい・悪い」の間に「とりたてて仲はよくないけれど、悪いわけでもない」というファジーな部分があるように思いますし、多くのコンビはこの範疇に入るのではないでしょうか?  コンビ間にはそれぞれに決めごともあるようです。「あります」と断言できないのは、それぞれのコンビや個人との距離にもよりますが、基本的に、仕事を離れたところでは干渉しないという暗黙の了解があるからです。  例えば「お互いの私生活には干渉しない」「本人のいないところで批判(悪口)は言わない」「金銭の貸し借りはしない」などなど。相方が結婚したことを他の芸人から聞いたというコンビもいました。
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不仲だったオール阪神・巨人
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