それでも場を壊すことなく合コンはなんとか予定通り進行。本当なら1次会でお開きになってもおかしくない雰囲気でしたが、女性陣が2次会のカラオケを強固に主張したため、付き合うハメに。 　その後、お開きとなりましたが山本さん自身は誰とも連絡先を交換しなかったとか。本人が拒否したわけではないですが、誰からもLINEのID交換を求められなかったそうです。 「気になった女性もいませんでしたし、別にいいかなって。ただ、男性陣だけでその後で飲み直し、その席で友人からは何度も謝られました。どういう女性かは知らなかったみたいだから仕方ないですよ。それにこの日初めて会ったほかの男性陣とも仲良くなれたし、この点だけでも参加した甲斐はあったと思っています」 　ところが、合コンから数日後、友人から「女性陣のひとりからお前のLINE IDを教えてほしい」とのメッセージが届いているとの報告を受けます。 　この女性は出身大学や勤務先を聞いてきた女性でしたが、山本さんはIDを教えても構わないと了承。すると、彼女から手のひらを返したような態度のメッセージがすぐに届きます。 「『東北大ならそうだと言ってくださいよ～』、『某県庁勤めって公務員なんですか～』みたいな媚びを売るような内容でした。僕自身はSNSをやっていませんが、幹事役の友人のSNSには昔からちょいちょい登場しており、そのコも『SNSを見ました！』と言っていたので。 　ただ、経歴によってそこまで露骨に態度を変える人と付き合うなんて無理だし、なんか面倒臭そうな感じだったので当時フリーでしたけど、彼女がいるというテイにして諦めてもらいました。気持ち的にはもっとガツンと言ってやりたかったですが、こんな回りくどいやりかたでも僕的にはスッキリできたからいいかなって（笑）」 　学歴や職歴を重視する女性の心境を理解できないわけではありません。ですが、それだけで相手を差別するようなマネはやめてほしいものですね。 ＜TEXT／トシタカマサ　イラスト／パウロタスク（@paultaskart）＞ 特集［令和のスカッとした話］ ※bizSPA!フレッシュより