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変わりゆくナイトプールの未来。ホテルニューオータニの仕掛け人に聞く

SNS登場で人気は絶頂に。着替えを複数持参する女性も…

ナイトプール

ナイトプールの様子。写真を撮りたいがため、クローズ間際に駆け込む女性もいたという(Creative Project, Inc. 提供写真)

 夏の風物詩として、一躍脚光を浴びるようになったのは2010年代のこと。  ツイッターやインスタグラムといったSNSが台頭し、異国情緒な非日常感を堪能できるナイトプールの魅力が一気に広まったのだ。  さらに、EXILEなどのメジャーアーティストがプールサイドでPVを撮影したり、ドラマやCMなどのロケ地で使用されたりと「プールにはおしゃれでイケてる人が集まる」という機運が高まった。
インスタ女子

近年ではインスタ女子に加え、TikTokerやユーチューバーにも人気が高い。防水ケースとリングライトはナイトプールの必須アイテムだ。(ホテルニューオータニ幕張 プレスデーにて筆者撮影)

「行列ができるほどナイトプールが人気になったのは、都心から手軽に行ける非日常的な空間で、承認欲求を満たせるからだと思います。泳ぐのではなく、フロート(浮き輪)に乗っかりながら、可愛い写真を撮れる。まさに絶好のインスタ映えスポットとして認知されていったんですね。  夜なので日焼けもしないこともあり、女性のお客さんが9割を占めています。着替えを何パターンも持ってきて、コーデごとにSNSへ投稿する女性もいます。こういった要素が相まって、いつしか“インスタ女子の憩いの場”になっていきました」

「ナイトプールならニューオータニ」と言われる理由

ホテルニューオータニ

2017年のホテルニューオータニで開催したナイトプールの外観。赤をテーマにした世界観は「まるで海外にいるかのよう」と大きな話題になったそうだ(Creative Project, Inc. 提供写真)

 他方ブームが盛り上がるにつれて、ホテルニューオータニ以外のホテルや施設もナイトプール企画を打ち出すようになった。  インスタ映えする料理やシャンパンをセットにしたり、営業期間を早めたり、カラフルな装飾を施した小物を設置したり……。  それぞれが差別化を図ろうと工夫するなか、やはり元祖として知られるホテルニューオータニのナイトプールは別格で、多くのインスタ女子たちを魅了し続けている。 「17年ほどホテルニューオータニのナイトプールを企画・プロデュースしてきましたが、当初から『大人が集まれるおしゃれな場所』を意識していました。単に夜のプールを営業するのではなく、テーマを決めて幻想的な光の演出を施し、またDJ NORI、PELI、SHUYA OKINO、DJ KAWASKI、DJ MURO、DJ AKi(06S)などの著名DJが奏でる音を取り入れ、全体的な世界観を重視してやってきたんです。  ナイトプールでしか味わえない高揚感や自己優越感に浸れる大人の遊び場として発信してきたからこそ、『ナイトプールならニューオータニ』と言われるようになった所以だと思いますね」
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“映えスポット”から“癒しスポット”に
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1986年生まれ。立教大卒。ビジネス、旅行、イベント、カルチャーなど興味関心の湧く分野を中心に執筆活動を行う。社会のA面B面、メジャーからアンダーまで足を運び、現場で知ることを大切にしている

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