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パ・リーグまさかの番狂わせ。ロッテとオリックスはなぜ強いのかを分析してみた

宮城と杉本のブレイクで躍進のオリックス

大阪ドーム

オリックスバファローズの本拠地・京セラドーム大阪

 次に、前半戦を首位で終えて交流戦でも優勝を果たしたオリックスバファローズの快進撃についても、キビタ氏に聞いた。 「投手では宮城大弥、打者では杉本裕太郎の台頭が一番の要因でしょう。両者とも昨年から期待の若手ではあったものの、今年の戦力としては未知数でした。それが、いきなりタイトルを争うほどの活躍ですから。元々、投打の柱として山本由伸と吉田正尚がいるなかで、宮城と杉本の台頭によってマークが分散して相乗効果を生み出したと言えますね。  もう一つはクローザー。ここ数年うまくハマっていませんでしたが、メジャーで実績を挙げたかつてのクローザー・平野が復帰し、安定感した投球で試合を締めることができたのも大きかったですね」

チームを鼓舞するレジェンド・ジョーンズの存在

 宮城は11勝、杉本はリーグトップの27本塁打(いずれも9月20日現在)という期待以上のハイレベルな成績をマークし、選手層に厚みが増したことが2年連続最下位からの躍進に繋がったようだ。  また、メジャーリーグで7年連続25本塁打以上を放つなど華々しい成績をマークした助っ人外国人選手のアダム・ジョーンズの存在も大きい。これだけのスターでありながら代打や控えに甘んじているが、一切腐らずにチームを鼓舞するポジティブな姿勢にチームが活気づいているのも好調の要因であるだろう。
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中島監督の忍耐力
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