デジタル

これは革命的だった!ファミコンのディスクシステムゲーム5選

『SDガンダムワールド ガチャポン戦士 スクランブルウォーズ』

バンダイ/1987年
ガチャポン戦士

アクションバトルが当時の子どもたちを惹きつけた『ガチャポン戦士 スクランブルウォーズ』

 1987年に登場した『ガチャポン戦士』は、「SDガンダム」を題材にしたウォーシミュレーション。当時PC向けの『大戦略』(1985年)はありましたが、この『ガチャポン戦士』で初めてウォーシミュレーションに触れたというファミっ子も多かったでしょう。  しかも、ただのシミュレーションではなく、戦闘部分は1対1のアクションバトルになっており、水中が得意なズゴック、ビームナギナタでの接近戦が強いゲルググ、遠距離攻撃で有利なエルメスと、モビルスーツには原作に沿った個性がありました。ガンダムファンも納得の面白さ! ただし、CPUの思考時間がとにかく長く……。

『中山美穂のトキメキハイスクール』

任天堂/1987年
中山美穂のトキメキハイスクール

電話を使った仕掛けに驚かされた『中山美穂のトキメキハイスクール』

『中山美穂のトキメキハイスクール』は、学園恋愛アドベンチャーの走り。当時のスクウェアが「電話を使ったアドベンチャーゲームをやりたい」と任天堂に企画を持ち込んだことから開発が始まりました。  ゲーム中に表示される番号に電話をかけると、人気アイドルの中山美穂さんの声が聞けるという仕掛けが最大の特徴。元祖というわけではありませんが、アイドルゲームとしても学園恋愛ゲームとしても時代を先取りしていました。

『ファミコン探偵倶楽部』

任天堂/『ファミコン探偵倶楽部 消えた後継者』(1988年)、『ファミコン探偵倶楽部PartII うしろに立つ少女』(1989年)
うしろに立つ少女

学園の怪談を追っていた少女の死の真相を解き明かす『うしろに立つ少女』

 ディスクシステムで2作発売された推理アドベンチャー『ファミコン探偵倶楽部』シリーズ。まだファミコンにホラーゲームという概念がなかった時代、“怖さ”を前面に打ち出した画期的なタイトルでした。  特に2作目『うしろに立つ少女』のラストの演出はいまだに語り草。学校という身近な舞台だったこともあって、震え上がった人も多かったのでは? ちなみに、本作の生みの親である任天堂のゲームクリエイター・坂本賀勇さんは、『メトロイド』『中山美穂のトキメキハイスクール』も手がけていて、ディスクシステムといえば坂本さんというイメージがあります。  今回の5選以外にも、スコアを応募できた『ゴルフJAPANコース』、音楽系シューティング『オトッキー』、立体視が売りの『とびだせ大作戦』、雑誌感覚の『ナゾラーランド』など、ディスクシステムは個性派揃いでした。みなさんが熱中していたディスクシステムのゲームは何でしたか? <文/卯月 鮎>
ゲーム雑誌・アニメ雑誌の編集を経て独立。ゲーム紹介やコラム、書評を中心にフリーで活動している。雑誌連載をまとめた著作『はじめてのファミコン~なつかしゲーム子ども実験室~』(マイクロマガジン社)はゲーム実況の先駆けという声も
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