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銀座のベテランホステスが語るコロナ禍「風当たりの強さは肌で感じていた」

水商売デビューは28歳「最後のチャンスと思って」

久乃――どうしてル・ジャルダンを選んだのでしょうか。 久乃:インターネットで「銀座 クラブ」と検索したら一番上に出てきたからです(笑)。 ――そもそも水商売デビューが28歳というのは、かなり遅いですけど、どうしてこの年齢で始めたのでしょうか。 久乃:14歳の頃から歌手を目指していて、芸能関係のお仕事もしていたんですけど、なかなか結果を出せなかったんです。そんなときに水商売と芸能界は華やかなところが共通しているので興味が湧いてきて。あと2年で30歳というときに、水商売を始めるなら最後のチャンスかなと思って始めました。 ――芸能活動をした経験が、水商売にも活きている部分はありますか? 久乃:自分の見せ方などは、水商売にも通じるものがありますね。 ――ル・ジャルダンで歌声を披露することもあるんですか? 久乃:よくカラオケで歌って踊っています(笑)。

常に自分も楽しむことが接客のコツ

久乃――歌だけじゃなく踊るんですか(笑)。得意曲は何でしょうか? 久乃:よくお店の女の子やお客様からリクエストされるのが松浦亜弥さんの「Yeah! めっちゃホリディ」です(笑)。ハロプロ世代なので、モーニング娘。さんの曲も歌いますし、小室ファミリーも大好きなので、安室奈美恵さんの曲をライブバージョンで本人の動きに合わせて歌って踊ります。 ――それは、見てみたいです! 普段から接客で心がけていることは? 久乃:お客様に楽しんでいただくために、常に自分も楽しんで接客するように心がけています。どんな方のお席についても盛り上げたい気持ちが強いんですよね。 ――他のクラブにはない、ル・ジャルダンの強みはどこだと考えますか? 久乃:先ほどもお話しましたが、ママがチャレンジ精神旺盛で、お店の写真集を出したり、永久指名制度を取っ払って、その都度お客様の担当を代えるなど、銀座のクラブの常識を覆しているところですね。 ――今回、「ナイトクイーングランプリ(NIGHT QUEEN GRANDPRIX)」にエントリーしたのは、どういうきっかけがあったんですか? 久乃:もともと主催者の方とママに繋がりがあって、「ナイトクイーングランプリ」にお誘いいただいて、私は挑戦することが好きなので、迷わず「これは出るしかない!」と。系列店も含めるとお店から5人エントリーしているんですけど、レジェンドクラスは私一人なので、ちゃんと結果を残したいですね。今は本選に向けて、ダイエットを頑張っています! 久乃 久乃さんは、11月8日に本戦を迎える「ナイトクイーングランプリ」のカサブランカ部門にエントリーしている。同イベントは、コロナ禍に“夜の街”として苦戦をしてきた水商売業界の再起を目指して“夜の女王日本一”を決めるコンテスト。落ち着いた優雅な佇まいからは想像もつかないほど明るい接客が持ち味の彼女に、ぜひ注目していただきたい。 取材・文/猪口貴裕 撮影/林 鉱輝 協力/日本水商売協会
出版社勤務を経て、フリーの編集・ライターに。雑誌・WEB媒体で、映画・ドラマ・音楽・声優・お笑いなどのインタビュー記事を中心に執筆。芸能・エンタメ系のサイトやアイドル誌の編集も務める。
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銀座「ル・ジャルダン」
住:東京都中央区銀座8丁目6-22 銀座ピアースビル3F
営:20~24時 料:セット3万5000円~ 休:土・日・祝
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