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好かれる中年の特徴トップ10。2位は「ミスを認め謝罪できる」

若者にも女性にも迎合しない姿

 また、博報堂生活総合研究所の前沢裕文氏はこのアンケート結果から「多様化する時代に“みんなから好かれたい”ではなく、“好かれる自分”を持つことが大切」と話す。 「トップ10全体を見ての印象は、理想のおじさん像が多様化してきているということです。このような状態ですと、まずは自分はどんな人に好かれたいのか、しっかり少数のターゲットを絞った上で、その人たちに受け入れられる戦略をとっていくことが大事なのかもしれません」  自己ブランディングは中年男性にこそ重要。ここで手を抜くと、嫌われるおじさんまっしぐらだ。営業企画会社・おくりバント代表の高山洋平氏も「俯瞰して自分を見られていないおじさんはナメられるだけ」と訴える。 「例えば、よく『自分は真面目だから、人を楽しませたりして、誰かを惹きつけることなんてできない』と話す人がいます。しかし、本当に真面目であれば、ピカピカに磨かれた革靴や汚れひとつついていないカバンなど、外見にも真面目さが滲み出てきて、嫌でも人を惹きつけます。つまり、『真面目だから人を惹きつけられない』の真面目は自己評価であって、他者評価ではない。俯瞰して自身を見られていないから、そういう勘違いが起きてしまうのです」

「自分自身の幹となる部分は何か?」

 そこで、大切になってくるのが「自分自身の幹となる部分は何か?」を自問自答することだとか。  今回嫌われるおじさんに分類された4タイプも、全てに共通していたのが会社や流行りに人生を託すなどして、自分を見失ってしまう性格。自分の幹をしっかり持った上で、柳のように時代の変化にしなやかな対応をする。それが愛されるスマートなおじさんの条件なのかもしれない。
嫌われる中年

嫌われおじさん分布図……「出世度合い」と「価値観の新旧」を基準に“嫌われおじさん”を4つのタイプに分類した

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