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選挙特番で炎上した爆笑問題・太田をキャバ嬢たちが一刀両断するワケ

モラハラ成金客みたい……と

 続いて、話を聞いたのは、都内のキャバクラに勤務するサヤカさん(仮名・28歳)。 「自分がどれだけ偉いのか知らないけれど、太田さんのように周囲を見下した発言をする客はいます。同伴のときに私の持ち物や着ている服をチェックして『もう少し、いい服着れば? その服、どうせ5000円くらいでしょ?』と馬鹿にしてくる客とか。  私が何着ようと勝手だし、いい年こいて全身ハイブランド丸出しのお前にだけは言われたくないって感じ。だいたい、そういうヤツって成金で、店の女の子や黒服にもそんな態度で飲み方も汚いので店からも嫌われています。  しかも、そういう客ってバツが多いんですよ。離婚理由は本人は自覚していないけれど話聞く限り、そいつのモラハラが原因なのでは?と思いましたね」

悪く言えば老害

 最後に話を聞いたのは、都内の熟女キャバクラに勤務するエリカさん(仮名・34歳)。普段から、太田と同世代の客をよく接客しているという彼女は、今回の炎上について「時代の流れでは……」と分析する。 「太田さんのように歯に衣着せぬ芸風の芸人は、昔はたくさんいたんですよね。でも、最近は人を傷つけない笑いが求められるようになっているので、今回の炎上は時代の流れかなと思います。  最近は大物芸人でもそういう芸風を控えて大人しくなってきてますよね。その中でいつまでも昔の笑いを続けるタレントが、非難されてしまうのは仕方ないことなのかも。  よく言えば変わらないのかもしれませんが、悪くいえば老害そのもの。太田さんの件は局側の起用責任まで問われているようですが、番組側もそろそろ変わらないといけないのでは?  タレントは政治家と違って、問題発言をしても降板や辞任にはならないじゃないですか。テレビ側が考えて起用しない限り、同じような炎上はなくならないと思いますね」  まさにぐうの音も出ない正論である。「おもんない」「モラハラ客と同類」「老害」など、キャバ嬢からも散々な意見が聞けた今回の炎上問題。  エリカさんの言う通り、タレントが炎上で降板や辞任する可能性は低いと思うが、炎上タレントをテレビに出し続けることは視聴率の低下にも繋がりかねない。現在、複数の冠番組を抱える爆笑問題。今回の問題がコンビにとってどのような影響を及ぼすのだろうか。 取材・文/カワノアユミ
東京都出身。20代を歌舞伎町で過ごす、元キャバ嬢ライター。現在はタイと日本を往復し、夜の街やタイに住む人を取材する海外短期滞在ライターとしても活動中。アジアの日本人キャバクラに潜入就職した著書『底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる』(イーストプレス)が発売中。X(旧Twitter):@ayumikawano
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