更新日:2021年12月26日 10:33
仕事

虎ノ門横丁の仕掛け人、誕生秘話を語る。高級、老舗の“名店の味”を大衆価格で

名店の一品を持ち寄って食べられる

鳥茂

創業70年を誇る新宿の老舗「鳥茂」初の分店

 さらに、虎ノ門横丁を巡る上でのおすすめを塚本さんに聞いてみた。 「ふらっと来て2、3店舗はしごしながら名店の味を楽しんでも、ひとつのお店で長居して美味しい食を堪能するのもいいでしょう。また、虎ノ門横丁ならではのシステムとしてBYO(Bring Your Own)を取り入れています。横丁内に各店舗の味に合わせたワインを取り揃えたワインセラーを完備しており、ここでワインを購入してお店の中へ持ち込むことも可能なんです。  そして、各店の一品を持ち寄れる寄合席も用意しているので、気になったメニューをよりどりみどり集めて、お酒とともに味わうのもおすすめです。多様な楽しみ方ができるのが虎ノ門横丁の特徴なのではないでしょうか」
鳥茂

写真左から「上白焼き」と鳥茂が日本発祥「ピーマンの肉詰め」

 これからも横丁ブームを盛り上げ、虎ノ門から食文化の発信を行なっていくそうだ。最後に塚本さんへ今後の展望について話を伺った。 「食の本質や美味さの部分をカジュアルに伝えていることが、差別化に繋がっていると思っています。そこをきちんと発信していくことが大切になってくるでしょう。実は虎ノ門横丁に出店している店舗同士の仲も非常に良く、まかないを交換したりおすすめの仕入れ先を紹介し合ったりと交流が生まれているんです。これからも、虎ノ門横丁独自の遊び方や楽しみ方を訴求していきたいですし、虎ノ門横丁というひとつの集合体として新しい食との出会いを提供できるよう、取り組んでいきたいと思います」 <取材・文・撮影/古田島大介>
1986年生まれ。立教大卒。ビジネス、旅行、イベント、カルチャーなど興味関心の湧く分野を中心に執筆活動を行う。社会のA面B面、メジャーからアンダーまで足を運び、現場で知ることを大切にしている
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