毎年書かざるをえなくなっていることなのだが、2016年大会の「和牛」から昨年の「インディアンス」まで、すべて前年の決勝進出者が敗者復活戦を勝ち上がっている。となると、やはり「東京ホテイソン」「ニューヨーク」「見取り図」が有力と目される。 　ただし、今年は「からし蓮根」「さや香」「ハライチ」といった過去のファイナリストが3組も存在。第2期M-1が始まる前の大会であるTHE MANZAIのファイナリストである「アルコ＆ピース」も名を連ね、神回と言われたキングオブコント2021決勝メンバーでもある「男性ブランコ」も初の敗者復活戦に挑むのだ。前例を覆す可能性が最も高いのが今回の敗者復活戦だ。 　この中でも「アルコ＆ピース」と「ハライチ」に注目したい。彼らは今年がM-1ラストイヤーとなる。どういった漫才でM-1を締めくくってくれるのか？　楽しみである。 　最後に準決勝のネタが一番よかったと感じた漫才師を挙げたい。それは昨年と同じく「金属バット」である。 　出来もウケもよく、インパクトもあった。順番が「ランジャタイ」の次ということで、「金属バット」でさえも割を食う結果になったのかもしれない。 　過去のファイナリストが居並ぶ群雄割拠の敗者復活戦をなんとしてでも勝ち上がってほしい。