更新日:2021年12月18日 18:27
エンタメ

M-1決勝、元ファイナリストが考える「ランジャタイに注目せざるをえない理由」

展開の予測が最も難しいのが敗者復活戦

 一度破れた者たちが争うM-1グランプリ敗者復活戦。16組の漫才師が最後の切符をかけて火花を散らす。筆者、ユウキロック(元M-1ファイナリスト)が、2021年の戦況を見通してみよう。  敗者復活戦の舞台は屋外ステージであり、ショッピンクモールも併設する六本木ヒルズアリーナ。この舞台が過去さまざまなドラマを生んできた。  一昨年は大会後半に強風に襲われ、寒さからパフォーマンスを崩す漫才師が数多く存在した。  昨年は大トリを務めた「ニッポンの社長」のネタ中に館内に17時をお知らせする「夕焼小焼け」が流れ始めるというアクシデントというか六本木ヒルズ的にはしっかりと業務をまっとうする形となった。相変わらずの寒さの中、半袖シャツで熱演した「インディアンス」が勝ち上がった。
インディアンス

昨年は敗者復活戦を勝ち抜き、決勝の舞台に立った「インディアンス」

 何が起こるかわからない。それが敗者復活戦だ。私ユウキロックは毎年、M-1の予想や分析を続けているが、展開の予測が最も難しいのが敗者復活戦なのである。  現在の予報では最高気温が11℃、最低気温が1℃となっており、コンディション的には問題ないだろう。16組の熱量で寒さを吹きとばせ! 【前回記事】⇒M-1決勝進出コンビ「王者になる資格が全9組にある」元M-1ファイナリストが解説

○敗者復活戦 出場コンビ(五十音順)

アインシュタイン(吉本興業) アルコ&ピース(太田プロダクション) カベポスター(吉本興業) からし蓮根(吉本興業) キュウ(タイタン) 金属バット(吉本興業) さや香(吉本興業) ダイタク(吉本興業) 男性ブランコ(吉本興業) 東京ホテイソン(グレープカンパニー) ニューヨーク(吉本興業) ハライチ(ワタナベエンターテインメント) ヘンダーソン(吉本興業) マユリカ(吉本興業) 見取り図(吉本興業) ヨネダ2000(吉本興業) 【画像をすべて見る】⇒画像をタップすると次の画像が見られます
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群雄割拠の敗者復活戦の行方は…
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1972年、大阪府生まれ。1992年、11期生としてNSC大阪校に入校。主な同期に「中川家」、ケンドーコバヤシ、たむらけんじ、陣内智則らがいる。NSC在学中にケンドーコバヤシと「松口VS小林」を結成。1995年に解散後、大上邦博と「ハリガネロック」を結成、「ABCお笑い新人グランプリ」など賞レースを席巻。その後も「第1回M-1グランプリ」準優勝、「第4回爆笑オンエアバトル チャンピオン大会」優勝などの実績を重ねるが、2014年にコンビを解散。著書『芸人迷子

芸人迷子

島田紳助、松本人志、千原ジュニア、中川家、ケンドーコバヤシ、ブラックマヨネーズ……笑いの傑物たちとの日々の中で出会った「面白さ」と「悲しさ」を綴った入魂の迷走録。

⇒試し読みも出来る! ユウキロック著『芸人迷子』特設サイト(http://www.fusosha.co.jp/special/geininmaigo/)

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