更新日:2023年03月31日 17:18
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転売ヤーたちの“レア抜き”が横行。0.001gの差でレアカードを見抜く脱法テクとは

レアカードは加工された分だけ重くなる

レア抜き

試しに購入したデッキをデジタルスケールで量ってみたところ、明確な違いがあり重さによってはレアカードが簡単に抜けることが分かった。本記事は転売行為を推奨するものではないため、重さは非公開である

 2021年12月17日に発売開始された、「ポケモンカードゲーム ソード&シールド スタートデッキ100」。このポケモンカードのスターターデッキには、過去に高額となったキャラクターカードが新規カードとして封入されており、高額転売アイテムになっている。  また、スタートデッキ100と言いつつ、すべてミラーカード(キラ加工されたレアカード)が入ったシークレットの101番が存在している。そのため、デジタルスケールに乗せると明確に重さの違いが判るのだ。レアカードはキラ加工された分だけ重くなるのでしっかりと違いが判るので、レアが出るデッキだけ抜いて、ノーマルデッキを転売して荒稼ぎしている転売ヤーもいるとか。  店舗買取時もいちいちデジタルスケールで量っていないので、ノーマルだけ店舗買取に出して新たに新品を購入といった自転車操業に近い転売ヤーが買取を頼みに来るといったことも。

自宅でも行われるため防ぎようがない

レアカード

重さを量れば現在のレアカードも簡単に手に入れられそうだ

 当然、一部のネットユーザーの間では話題になっているのだが、いまだ多くのコレクターやプレイヤーは気が付いておらず、新品購入できないので仕方なくレアだけ抜かれたスタートデッキを買っているのが現状。  転売アイテムとなっている食玩やカードゲームなどは店頭で直接店員が渡すシステムになっている店舗も多いが、このデジタルスケールを使ったレア抜きは自宅でも行えるのが脅威。ランダム封入ボックスはカードゲームに限らず、様々な商品で行われている。  レア抜きに引っ掛からない為にも怪しい転売には手を出さないようにしたいところだ。 <文/板倉正道>
テクニカルライター。三才ブックスのマニア誌『ラジオライフ』にてガジェットや分解記事を執筆。買ったら使用前に分解するのがライフワーク
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