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1ツイートで4億円も!特産品をバズらせる140文字の作り方

バズる理由と基準

 では、なぜバズったのか?  理由は「共感」です。投稿内容に「廃棄」「応援」というキーワードを入れることで、SDGsやフードロス、コロナ禍での助け合い……といった社会問題に敏感になっている消費者の共感を得て「もったいない×安い」を表現できたからなんです。  バズる投稿というのは、実は、書き方の工夫と緻密な計算の上に成り立っています。ちなみに“バズった”の基準は「投稿から3日以内で1万以上のリツイート&いいねがある」こと。これくらい反応があるとニュースサイトで取り上げられ、そこからの2次拡散も期待できるようになります。  続いての法則は「人を傷つけずに議論を呼ぶ」というもの。 「今出張で中国なんですけど、めちゃくちゃ綺麗なホテルで皆様ロビーでタバコ吸ってるのでびっくりして『ここはタバコ吸ってもいいんですか?』と受付に聞いたら『あれはスタッフです。お客様は禁煙です!』との事でした」

バズった4つの属性

 バズった理由は、この投稿だけで4つの属性に訴えたからです。 ①中国があまり好きじゃない派 ②こういう感じ大好き派 ③タバコが好きな人 ④タバコが嫌いな人  放っておいても議論が進み、1万以上の「いいね」に発展したわけです。ただ、ここで注意しないといけないのが、誰かを傷つけたり怒らせたりするもの。それはバズりでなく、炎上です。 「〇〇な人ってキモいですよね。ま、私のことなんですけど」みたいに、最後は自分でオチをつけるよう心がけています。
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バズったツイートを分析して繰り返す
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(もりとき たけし) 地域創生請負人。高知県須崎市の市役所職員として新入職員ながら、ゆるキャラ「しんじょう君」を誕生させ、'16年にゆるキャラグランプリ王者に輝く。その後、須崎市のふるさと納税をSNS&ゆるキャラ戦略で1000倍に増やし、地域活性に貢献。現在は市役所を独立し、SNSマーケティングを使った特産品の情報発信を仕掛ける地域商社「パンクチュアル」代表を務める。著書『日本一バズる公務員

日本一バズる公務員

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