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阿部寛のハリウッド共作、菅田将暉の月9など。テレビマンが本当に見たい2022年冬ドラマ

泣けるけれど今後が不安な『妻、小学生になる。』

 前出のB氏が今後の展開を不安視しているのが、SNSで話題となったコチラのドラマだ。 「初回は感動しながら見ていましたが『妻、小学生になる。』(TBS系、金曜午後10時~)は今後のストーリーが少し不安。死んだ妻が小学生に生まれ変わり、家族のもとに再びやってくるという展開や過去のエピソードとのリンクに目頭が熱くなりましたが、10話分持つのかなと少し不安にはなりました。 『義母と娘のブルース』のような2部構成のような展開になれば、話は広がるのでしょうが……。ただし脚本家がベテランの大島里美さんなので、そのあたりも十分に熟知されているとは思います」 「泣ける」とSNSで話題の同作だが、連続ドラマとしての魅力をどこまで維持できるかがカギになるだろう。

2人の絶妙な掛け合いが秀逸な『恋せぬふたり』

 また、脚本家にもストーリー面の観点からおススメドラマを聞いた。映画やネットドラマでラブストーリーを中心に手掛ける女性脚本家C氏の注目作はコチラ。 「『恋せぬふたり』(NHK、月曜午後10時45分~)を楽しく見ています。恋愛を前提にしたコミュニケーションになじめない岸井ゆきの演じる咲子と高橋一生演じる高橋との些細な会話や何気ないやり取りが、不器用ながらもグッとくる。若手脚本家の吉田恵里香さんが丁寧に紡ぐセリフにセンスを感じます」  ラブストーリーではない“攻めたドラマ”の“温かい”演出と掛け合いを堪能してもらいたい。  新型コロナウイルスの変異株が猛威をふるい始め、再び“おウチ時間”が多くなりそうな今冬は、充実度満点の1月ドラマを観ながら過ごすのもいいはずだ。 取材・文/木田トウセイ
テレビドラマとお笑い、野球をこよなく愛するアラサーライター。
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