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知られざる最新医学の常識とは?「#金森式 」提唱者とアンチエイジング界の名医が激論

“腸活”と現代人の免疫力の関係

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ニュージーランドの先住民・マオリは、世界でも最高の歯を持つと評価され、虫歯の罹患率はなんと1万本に1本という民族だった。しかし、白人の移住が進み、西洋文明の影響下に置かれてからは、虫歯が蔓延し、写真のように歯列がガタガタと乱れていった(NPO恒志会発行『食生活と身体の退化』より転載)

金森:それでいうと、僕は肉だけでなく、骨髄まで食べます。 白澤:骨髄を⁉ 私が健康長寿を学ぶ契機となった101歳まで生きたプロスキーヤーの三浦敬三氏を思い出します。彼は鶏を圧力鍋に入れて一羽を丸ごと食べていたそうで、それと同じことなのでしょう。骨髄はまだ研究途上ですが、血液造血の成分があると注目されており、アンチエイジングに役立つ可能性があります。 金森:加えて、僕は野菜を口にしません。“腸活”と称して食物繊維を摂っている人は多いけど、狩猟採集民ハッツァ族の腸内細菌叢にはビフィズス菌は存在しない。現代社会の常識は、家畜が存在する農耕社会側からの見方にすぎないと考えています。 白澤:なるほど。ハッツァ族の研究に関しては、悪玉菌として扱われるトレポネーマ属の細菌が腸内に常在しているという、にわかには信じられない事実がありました。ということは、トレポネーマが悪いのではなく、それにやられてしまう現代人の免疫力が問題である、と。いかに現代医学が現代食のデータから成り立っているのかがわかりますね。

海がなければ土から栄養を摂る

金森:イヌイットなどの無塩文化もそう。彼らは植物を焼いたカリウム塩で十分だった。となると、人間は本来、高血圧などの原因となるナトリウムも摂取しなくていいのではないか。 白澤:その可能性もありますが、私はナトリウムが摂れない分を他の栄養素で補塡できていたからこそ成立していたのではないかと考えます。例えば、海がなければ土から栄養を摂る。それが伝統食です。伝統食は、その土地の限られた食材で生きるための知恵なのです。 金森:バランスですよね。それでいうと、僕はベントナイトという土も食べています。土食文化は世界各地に存在しますよね。 白澤:たしかに土に含まれるケイ素にはデトックス効果があり、老廃物や水銀、ヒ素などを排出してくれます。ただ、日本の土壌はもともとケイ素が乏しく、日本人はケイ素不足。ケイ素を積極的に摂ることで、機能していないケイ素を取り込む腸内細菌を活性化させることは大切だと思います。ただ、それなら野菜も食べればよいのでは?
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金森氏が農薬を懸念する理由
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企業グループオーナー。作家。断糖高脂質食で30㎏以上の減量に成功。現在は健康長寿の人類学研究に勤しむ。著書『運動ゼロ空腹ゼロでもみるみる痩せる ガチ速”脂”ダイエット』『120歳まで元気に生きる 最強のサプリ&健康長寿術』。ツイッター@ShigekiKanamori

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