金森：農薬を懸念しています。島根県宍道湖では、田んぼから流れ出たネオニコチノイドでウナギやワカサギが激減した。まだ毒性はわかっていませんが、この事例からも薬害は明らかでしょう。ラットに投与したところ、不安行動を起こしたという報告もあります。 白澤：そういうことですか。たしかにネオニコチノイドはパーキンソン病の発症リスクを増加させるという研究報告も存在し、欧米ではすでに禁止されていますものね。信じがたいですが、海外で禁止されて売れなくなったものが、日本で許容範囲を広げて消費されているということは、現実として往々にあります。 金森：本当に呆れますよね。そもそも、農薬の開発は緑の革命と呼ばれ、人間は飢餓で人口が抑制されることはなくなりました。ただ、それは農薬で土や海を汚して不健康な肥満が増加することと引き換えにです。果たしてそれは手放しで喜べることなのか。もっと考えていかなければなりません。 　白熱の対談は、次号に続く。 ①食事を見直せば歯磨きは不要!? ②骨髄の造血成分には若返り効果 ③食物繊維で「腸活」はできない ④日本の農薬は海外では禁止農薬 ＜取材・文／桜井カズキ、片波誠　撮影／ヤナガワゴーッ！ 図版／ミューズグラフィック＞ 企業グループオーナー。作家。断糖高脂質食で30㎏以上の減量に成功。現在は健康長寿の人類学研究に勤しむ。著書『運動ゼロ空腹ゼロでもみるみる痩せる　ガチ速”脂”ダイエット』『120歳まで元気に生きる 最強のサプリ＆健康長寿術』。ツイッター@ShigekiKanamori