更新日:2022年02月09日 18:03
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トンガ噴火で食料危機の真相。お米やマグロにも影響大

世界に被害をもたらした過去の火山噴火

1783年 アイスランド/ラキ火山噴火 大量の二酸化硫黄ガスが噴出し、8か月間北半球を覆った。この影響で農作物が大幅な不作に見舞われ、欧州で多数の餓死者を出した。日本でも天明の大飢饉の一因になったとの指摘もある。火山爆発指数(VEI)は6 1815年 インドネシア/タンボラ火山噴火 記録に残る中で人類史上最大規模の噴火。世界各地で異常気象をもたらした。とくに欧米では翌年に「夏のない年」と呼ばれる低温となり深刻な飢饉に。米国ではこれが西部開拓の発端となった。VEIは7 1883年 インドネシア/クラカトワ火山噴火 カルデラ噴火による大津波が発生し、3万人以上の住民が犠牲に。津波はインドネシアと南米の間を何度も往復したという。2000t以上の二酸化硫黄が放出され、世界の気温を1.2℃低下させたという。VEIは6 1980年 アメリカ/セントヘレンズ山噴火 噴火により山頂部分が崩壊し、山の標高が400mも低くなった。噴火の翌月には火山灰が日本上空に到達し、日射量の減少を引き起こして低温化。1993年に並ぶ「1980年の冷害」を引き起こした。VEIは5 1991年 フィリピン/ピナトゥボ火山噴火 20世紀最大の噴火。成層圏へエアロゾルが大量放出され、世界的な気温低下をもたらした。日本では1993年の冷害、そしてコメ不足をもたらし、北米でも歴史的な凶作となるなど被害は甚大であった。VEIは6 取材・文/奥窪優木 アズマカン 写真/時事通信社
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