スポーツ

正しいテイクバックがゴルフスイングの再現性を高める/三觜喜一

 教える側の経験則や主観で語られてきた既存の指導法とは一線を画す論理的なレッスンで、YouTubeチャンネル登録者数37万人とゴルファーから絶大な人気を誇るティーチングプロの三觜喜一氏。3月には「自身の集大成」と位置付けるゴルフレッスン本『誰も知らなかったゴルフの教科書』が発売される。そんな彼が『週刊SPA!』で1年半に渡って繰り広げてきた“誌上レッスン”をここに公開!
三觜喜一氏

三觜喜一氏(日本プロゴルフ協会認定ティーチングプロA級)

Lesson10 テイクバックはどうやって始動したらいい?

 さて、今回はテイクバックをテーマに話をしましょう。  アマチュアゴルファーから、「テイクバックはどう上げたらいいんですか?」という質問をよく受けます。まずはこのテイクバックを“上げる”という認識を、脳から消去してほしいんです。  クラブは引き続けることで、振り子のようにヘッドに大きな遠心力を発生させ、体の正面でクラブを高速で回転させる。これがゴルフクラブの特性を最大限に生かす、力学的なエビデンスに基づいたスイングの真実です。 誰も知らなかったゴルフの真実 【前回を参照】⇒Lesson09 ゴルフのスライス軌道を一発で矯正するドリル「右手は添えるだけ」

左肩を下げた反動でクラブヘッドを“引き上げる”

 さきほどおさらいしたように、ヘッドに遠心力をかけ続けるにはクラブを引き続けなければいけないので、テイクバックでもクラブを“引く”必要があるんです。ところが、多くのアマチュアはテイクバックでクラブを“上げる”動作をするため、バックスイングの軌道やトップの位置が安定しないのです。  ゴルフクラブはグリップ側が軽く、ヘッドが極端に重い道具です。そのため手でクラブを上げようとすると、軽い手元側ばかりが上がって、重いヘッドは下に落ちてしまいます。これではヘッドに遠心力を働かせることができません。  では、どうすべきか。結論はズバリ、テイクバックではクラブを“上げる”のではなく、左肩を下げた反動で“引き上げる”というのが正解なのです。 誰も知らなかったゴルフの真実誰も知らなかったゴルフの真実
次のページ
左肩を下げて、重いクラブヘッドを”引き上げる”
1
2
みつはしよしかず●’74年、神奈川県生まれ。日本プロゴルフ協会認定ティーチングプロA級。ジュニア育成、ツアープロコーチとしても活躍。YouTubeの「三觜喜一MITSUHASHI TV」は登録者数41万人超

ゴルフの思考法ゴルフの思考法

スコアは打つ前に9割決まる!


誰も知らなかったゴルフの教科書即実践できるドリルBOOK付き 誰も知らなかったゴルフの教科書

YouTubeチャンネル登録者数40万人「MITSUHASHITV」が大人気のティーチングプロ、三觜喜一の集大成



【過去記事を参照 Lesson 1~41、82~】⇒日刊SPA!
【過去記事を参照 Lesson 42~81】⇒bizSPA!

記事一覧へ
おすすめ記事
ハッシュタグ