食品メーカーや大手飲食チェーン以外も餃子の冷凍販売にも力を入れることで、全国各地の専門店の味が自宅で気軽に味わえるようになっている。曾さんがオススメする神戸の餃子専門店イチローの「味噌だれ餃子」（2080円／50個）もそのひとつだ。神戸餃子の特徴は、その名の通り、「味噌だれ」だろう。 　餃子は醤油やラー油、酢を付けて食べることが多いが、神戸の餃子は味噌だれを付けて食べるのが一般的。各店がオリジナルの味噌だれを作っており、餃子専門店イチローでも特製の味噌だれがついてくる。 「想像できないかもしれませんが、餃子と味噌だれは相性がバッチリ。特に餃子専門店イチローは、キャベツが大きめにカットされていて、シャキシャキとした食感とキャベツの甘みがしっかりと感じられるのですが、これが味噌だれのコクと合わさって、絶妙な味わいを引き出しています。ニンニクも使用していますが、特有の匂いやほとんど感じません。ニンニクの旨味だけをしっかり出すように工夫しているようですね」 　皮はややもっちりとしていて、焼き面がカリッと仕上がるようになっているのもポイント。小ぶりなサイズで箸が進む。 「余った味噌だれは、別の料理にかけてもおいしいですよ。出汁で薄めれば味噌スープにもなるので、水餃子で食べるのもいいですね。ただ、イチローの餃子は個人的には焼きのほうが好きなので、まずは焼き餃子を味わってみてください」 　名店の味を自宅で簡単に食べ比べられるのも、冷凍餃子の醍醐味と言える。着実に真価を続けている冷凍餃子の最前線の味を、ぜひご賞味あれ。