更新日:2023年02月09日 09:58
仕事

新入社員が入社翌日「お話があります」。すぐ辞めた新入社員のマジメな“罪悪感”

焦る気持ち“早く業績を上げたい”

頭を抱えるビジネスマン「入社して1年経って、各々希望する部署をいくつか提出してもらい、そこに配属するということになっています。Bは、大学時代にじゅうぶん学んできたことを、また1からやることが納得いかなかったらしく、早く現場に出て業績を上げたいと言っていました」  下積みが長いことにBは悩んでいたようなのだが、そんなときに、Bのもう一つの顔が明らかになる……。

副業はインフルエンサー

 現在は副業を認める会社も増えてきたが、森さんの勤める会社は良くも悪くも大企業のため、ほんの少しの情報でも漏洩させないように副業が禁止されている。そのぶん、給料は高く残業もない、有給休暇もしっかり取ることができる。だが、Bにはそれよりも優先したい夢があった。 「どうやら、SNSでは少し知られたインフルエンサーらしく、そこそこのお金を稼いでいるみたいでした。真面目な性格もあり、会社に黙って副業を続けることが後ろめたく、怖かったようです。本業の仕事と夢の一つであるSNSを天秤にかけたとき、BにとってはSNSの方が勝ってしまったんです」  この話をBは森さんに相談してきたという。泣きながら何度も謝られて「辞めたい」と言われたときは、すごく心が痛んだと話す森さん。 「会社としても一人の意見では、研修方法や社員就業規則を変えてあげることはできなかったんです。Bは辞表を出して辞めていきました。  今は、Bのような将来有望な人材をなくさないためにも、手を打てることは早めに対策できるように検討しています」
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辞めた新入社員から学んだこと
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2016年よりライター活動を開始。出版社にて書籍コーディネーターなども経験。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。

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