仕事

新入社員が入社3か月で辞めたワケ「取引先とのトラブルに上司も先輩も我関せず」

東大卒の新入社員に同僚たちの不満が募る

「Sさんは、東大卒の40代後半から50代くらいの男性でした。Sさん自身で何度か会社を立ち上げた経験があるそうなのですが、全て潰してしまったらしく。知り合いから社長を紹介され、顧問として迎え入れられたということだったんです」  歓迎会では社長よりも派手なネクタイをしていたS。自己紹介は過去の自慢話ばかりだったそうだ。 「顧問として採用されたのですから、手厚くもてなされていました。その状況に社員たちの不満が募っていたのだと思います」

耳を塞ぎたくなるような悪口に悩む日々

 定時後、毎日のように職場で繰り返される悪口大会。それが、次第に平手さんを苦しめることになる。 「各部署の上司や同僚、社長に対する悪口が頻繁に飛び交っていました。業務上のことならともかく、家族や住んでいる地域、そして子どもの素行についてまでも話題にあがります」  その矛先が、同期入社のSにも及ぶ。 「Sさんの眼鏡の形や喋り方、身だしなみなど、ありとあらゆることについて文句を言われていました。私は、入社間もなかったので上司よりも先に帰るわけにもいかず。粛々と業務に勤しんでいました」  しかし、このような状況が平手さんの身体に悪影響を及ぼすことになってしまった。
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不安で眠れない
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2016年よりライター活動を開始。出版社にて書籍コーディネーターなども経験。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。

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