「あらかじめ『今日、家行っていい？』と聞いてくるのならまだしも『今から家行くね』と送られてきたんです。しかも、僕が返信を忘れるとその1分後に『もう家着いた』『どこいるの？』『まさか浮気？』と連投で送られてきました。 　僕が『残業でまだ帰れない』と送ると『そんなこと言って、本当は浮気してるんだろ！』と返信が……。そのとき、取引先とやりとりをしていてスマホを見ていなかったのですが、わずか30分の間に着信が何十件も入っていました。電話をかけ直しても繋がらず……。残業を終えて家に帰ると、家の前にユイが吸っている電子タバコの吸い殻が何十本も落ちていました。もはや、嫌がらせのレベルでしたね……」 　また、別の日の夜中には突然、ユイさんが家に押しかけてきたこともある。川本さんが疲れて寝てしまい、ユイさんの連絡に返信できなかったことで浮気を疑われたという。しかし、川本さんは当時、新プロジェクトのスタート時期だったこともありユイさんからの連絡を返せない日が続いた。ユイさんに説明してもしつこい連絡は続き、その度に浮気を疑われて責められ続けた。 「ユイの束縛に付き合いきれなくなって、しばらく距離を置こうと思いました。そこで、一度会って話そうとユイの家に行くと、そこでは信じられない光景が……。彼女、男を連れ込んでいたんですよね。 　まさか、あれほど浮気を疑っていたユイが浮気をしているとは。開いた口が塞がりませんでした。ユイは『違うの！』と言い訳をしていましたが、もう聞く耳がもてず。むしろ、これで彼女から解放されるという気持ちのほうが大きかったです」 　それからも、ユイさんからは言い訳じみたメッセージが送られてきたが、川本さんはブロックした。