――錦鯉さんもそういった無為の時代を経て、M-1チャンピオンになった訳ですからね。筋肉留学、吉本の退所など、新たな道に進むとき、先輩芸人さんに相談はしたんですか？ きんに君：筋肉留学のときはしましたけど、今回の退所にあたっては誰にも相談せずに、決まった時点で報告しました。筋肉留学のときは僕も二十代で分からないことも多かったので相談しましたけど、その後、いろんな経験をしましたし、もう43歳ですから、自分で決めないといけないなというのもありました。 ――いつぐらいから退所は考えていたんですか？ きんに君：40歳を過ぎたぐらいから、いつかそうなるのかなとうっすら思い始めて、去年から真剣に考え出して、決断した時点で会社に報告しました。この選択が正しいかどうかは何年後かにならないと分からないですけど、新しいことに挑戦したかったんですよね。 ――退所して良かったことは何でしょうか？ きんに君：まだ良い面、悪い面というのは、退所して2、3か月なので見えてないのが現状です。YouTubeのコメントで「新しいことに挑戦する姿勢に共感しました」というコメントをいただけたり、お仕事の依頼がたくさんあったりはしますが、出発にあたって応援してもらえているという面もあるでしょうからね。