なかやまきんに君、仕事がなくても引退しなかったワケ「そこに筋トレがあったから」
元祖・筋肉芸人のなかやまきんに君。筋トレやダイエットにフォーカスしたYouTubeの登録者数は現在158万人を超え、今や押しも押されもせぬ人気芸人だ。
昨年末の吉本興業退所後もその勢いは衰えることなく、CMやテレビで見かけない日はないほど。さらにオンラインフィットネスやプロテイン、アパレルのプロデュースも手掛ける多才ぶりだ。
今回のインタビューでは、筋肉留学から帰国し、吉本興業を退所するまでの日々を振り返ってもらった。
【1本目】⇒なかやまきんに君、吉本退所後に殺到したオファーに危機感「筋トレする時間がない」
【2本目】⇒なかやまきんに君の“筋肉留学”孤独な時期も…アメリカでネタ作りより優先したもの
――筋肉留学から帰ってきて、ほとんど仕事のない日々が続いたそうですが、その時期は筋トレに励んだそうですね。
なかやまきんに君(以下、きんに君):僕が帰国したのは32歳のとき。30代といったら、今テレビで活躍している先輩方が、ちょうど全国区になって、大阪から東京進出するというタイミングで働き盛りの時期でした。
でも僕は、その時期に仕事がなかったので、この先どうしようという気持ちもありましたが、筋トレがあったおかげで、そこまで精神が乱れずに生活できていたというのがあります。毎日トレーニングをしていると、「今日はこれだけはやった」という実感があります。筋トレさえしておけば、いつかまた必ずチャンスは訪れると考えていました。
――仕事がない時期に、芸人を辞めてインストラクターになるみたいな選択肢を考えたことはなかったのでしょうか。
きんに君:「もっと自分はできるんじゃないか」というタレントとしての自信があったので、辞めようとは思いませんでした。ただ、なんでこんなに力を出せないんだろうと思うことはありましたね。それでインストラクターの資格を取って、何度かバイトで知り合いに教えたこともあります。
――そこで芸人を辞めなかったのは、タレントとしての自信のほかに、筋トレの効果もあったのでしょうか。
きんに君 そうですね。僕の場合、筋トレをやっているとポジティブになれるんですよ。むしろ長く売れない時代を過ごしていた芸人さんが、筋トレもない中、どうやって引退を思い止まっていたのかが不思議なぐらいです。
M-1でブレイクした芸人さんから売れなかった時代の話を聞いたら、昼ぐらいに起きて、ラーメンを食べて、ぼーっとテレビを見て、ゲームして寝る、みたいな生活をしていたとおっしゃっていました。僕からしたら、よくその状況を何年も耐えられたなと思います。
「筋トレさえしておけば、いつかまた必ずチャンスは訪れる」
仕事がなくても芸人を辞めなかったワケ
出版社勤務を経て、フリーの編集・ライターに。雑誌・WEB媒体で、映画・ドラマ・音楽・声優・お笑いなどのインタビュー記事を中心に執筆。芸能・エンタメ系のサイトやアイドル誌の編集も務める。
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