仕事

“お客様は神様”アピールがウザいモンスター客「俺がお前のノルマ達成を助けてやったんだぞ」

「もっと安くしてくれ!」と要求

 その瞬間、彼はとんでもない言葉を言い放ったのだ。 「『ウェアを買ってほしいんだろう? ノルマを達成したいんだろう?』と聞いてきたのです。確かにその通りなのですが、あえて返答せずにいると『この一番高いウェアにするから、もっと安くしてくれ』と要求してきたんです」  上岡さんは、バックヤードにいる店長に確認することになった。結局、店長決済金額として、値札から1割引きの価格を伝えたとのこと。 「彼は、『もっと安くなるはずだ』『俺はウェアの原価を知ってるんだぞ』などと、ブツブツ文句を言いながら、結局は購入して帰りました。去り際には『俺がお前のノルマ達成を助けてやったんだぜ』と恩着せがましく言う。本当に呆れましたね」

百貨店で遭遇した“仏滅”モンスター客

 百貨店で出会ったモンスター客について話してくれた相場美和さん(仮名・20代)。  会員優待割引の日は、商品が安くなることもあり平常時に比べて忙しくなる。 「普段来ないようなお客様も来店されるような日でした。そんな中、売り場に高齢の女性客が現れたんです。近づいてくる時点で、何やら一人でブツブツと言っている。その表情は、明らかに機嫌が悪そうでした」  彼女の独り言は怒り口調で、ネガティブな内容が多かったという。次第に彼女は相場さんに近寄ってきたのだ。 「とある商品の優待に関する質問をしてきました。割引対象外だったのでその旨を伝えたのですが……」
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「とんだ仏滅だわ!」
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2016年よりライター活動を開始。出版社にて書籍コーディネーターなども経験。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。

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