病気やケガの際、必ずお世話になるのが病院。なかには手術や治療、検査のために入院した経験のある人も多いと思うが、そんな患者たちの世話をしてくれるのが看護師。だが、実際に話を聞いてみると、彼女たちでさえ手を焼くトンデモ患者もいるようだ。 「先日も大部屋で真っ昼間から卑猥な動画を見ている50代の男性患者さんがいました。しかも、私が血圧を測っている間も動画を消そうとせず、私に見せようとしてくれる。反応すると思うツボなのでノーリアクションで通しましたが、セクハラもいいところですよ！」 　そう話すのは、大学病院の入院病棟に勤務する20代の女性看護師。彼女によると、お尻を触るなど直接的なセクハラ被害に遭うことは今はほとんどないという。 「先輩看護師さんに話を聞くと、昔はひどい人もいたみたいですけど、私の場合はやたらボディタッチをしてくる年配の患者さんがいるくらい。でも、手術やカテーテル治療の関係で下の毛を剃ることがあるんですけど、ギンギンになっている人はたまにいますよ。過去には『しごいでよ』と完全アウトのセクハラ発言をしてくる人もいましたが、無視して事務的に作業してやりましたけどね（笑）」 　入院中といっても手術や検査、リハビリなどがなければ自由に過ごせる。ベッド備え付けの机にノートPCを置いて、デスクワークに励んでいるビジネスマンの入院患者も多いそうだ。ただし、仕事をしているのかと思いきやこんな人も。 「昼過ぎに血圧を測りに来たらいつもより数値がずっと高くて、患者さんも調子が悪そうにぐったりしていたんです。それで本人に聞いたら『300万円負けた……』って。どうもオンラインカジノで熱くなって大負けしたのが原因みたいで、主治医の先生から『入院中は控えるように』とお説教を受けていました。もともと高血圧だからそれを抑える薬を飲んでいたのに、あれじゃ先生が怒るのも当然ですよ」（32歳・市立病院） 　また、病名や症状にもよるが入院中は病院食以外の摂取は原則としてNG。もし食べる場合は許可が必要なケースがほとんどだ。しかし、なかにはそれを無視して買い食いをする者もいるとか。 「病院内のコンビニでお弁当とレジ横で売っている揚げ物を買って、飲食可能な休憩スペースで食事をしていた患者さんがいたんです。病院の入院着姿の人は普通そんな場所でご飯なんて食べないですし、病棟に連絡があって行ってみると明らかにハイカロリーなものをドカ食い。 　糖尿病持ちで1日1800カロリー、総塩分量も6グラムの制限を受けていた方なのにその報告を聞いた管理栄養士も『病気と本気で向き合う気があるのか！』ってブチ切れ。前日、彼女から食生活のアドバイスを受けた際は、神妙な表情で聞いていたのに翌日にこれですからね。さすがに入院病棟のスタッフもみんな呆れてました」（29歳・私立総合病院）