仕事

“お客様は神様”アピールがウザいモンスター客「俺がお前のノルマ達成を助けてやったんだぞ」

「とんだ仏滅だわ!」と怒鳴り散らす

腕組みをする女性 相場さんに向かって、彼女はいきなり怒鳴り始めたそうだ。 「『なによ、あんた! 今日は仏滅(何事にも凶とされている日)だから嫌な感じだと思っていたのよ! どうりでイライラすると思ったわー。今日はとんだ仏滅だわ!』と言われたんです。心の中では、なんで私が怒られてるの? と思いましたが、割引できない商品についてはどうしようもないので、ひたすら謝るしかありませんでした」  割引にならないことが気に食わない様子の彼女だったが、気が済んだのか、立ち去ったという。だが、彼女のイライラはここでは終わらなかった。 「彼女の発言にはイラッとしたものの、帰ってくれるならいいやと気持ちを切り替えていました。しかし、1時間ほど経った頃、彼女が恐ろしい剣幕で戻ってきたんです」 「次は何だろう」と思っていると……。

ライバル百貨店で購入した商品をわざわざ見せつける

「『ここは優待がきかないから、あっちで買って来たわよ。見なさい!』と、別の百貨店で購入したという同じ商品を見せつけてきました」  そんなことを伝えるためにわざわざ来なくても……と相場さんは思ったのだが、「こちらで優待ができずに恐縮です」と謝罪した。  そして、やっと解放されたのだが、彼女の攻撃はまだまだ続いていく。 「彼女は、百貨店に設置してある“お客様の声”の用紙に、私の名前・売り場などを明記したうえで、クレームを投稿していったんです。私は、彼女の仏滅の不快感に巻き込まれただけなのに、百貨店から事実確認される始末でした」  周りのスタッフも状況を理解しており、大ごとにはならなかった。とはいえ、「私が不運だったのは仏滅だから?」と苦笑いする相場さんだった。 <取材・文/chimi86>
2016年よりライター活動を開始。出版社にて書籍コーディネーターなども経験。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。
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