萩原みのり、ホラー映画に初挑戦。現場で実感した“筒井真理子の怖さ”
女優デビューから今年で10年目を数える萩原みのり(25)。昨年だけでも、ドラマ『RISKY』『ただ離婚してないだけ』、『お茶にごす。』、映画『花束みたいな恋をした』『街の上で』『そして、バトンは渡された』『成れの果て』などに出演し、幅広い役での演技で魅了した。
――大変な撮影だったと聞きました。
萩原みのり(以下、萩原):どこまで言っていいのか分からないくらい大変でした(笑)。電気水道も通っていない廃墟での撮影でしたし、トイレも特設といった環境のなかで、ただただ撮り続ける日々でした。内容も内容ですし、特にクライマックスのシーンは6~7時間かけての撮影で、役として一番しんどい気持ちの状態をずっと継続する必要がありました。怖がって怯えている過呼吸のような状態でしたし、体力がゼロになるまで現場にいた感覚でしたね。
――萩原さん自身はホラーはお好きですか?
萩原:『ソウ』とかは好きなので観ますが、日本のホラーは、変に現実味がある感じがしてあまり観ないです。ホラー映画を観るときって、ジェットコースターに乗るのに近い感じがありますよね。海外の作品だと、描写がぶっ飛んでいるものが多いので、そういう映画は観ます。
――怖いのは苦手なところもあります?
萩原:人生で一度だけ占いに行ったことがあって、そのときに「あなたは霊感が強すぎて、逆に感じないようにシャットアウトしてる」と言われたんですけど、普通に一度も霊とか見たことないですし、「はあ……、そうですか」という感じでした(苦笑)。ただビビりなところはあります。シャンプーするときにも下を向いて洗えませんし。
――下を向けない?
萩原:その間に誰かがいたら嫌じゃないですか。目も閉じられないです。洗顔も時間との戦いです。すぐに目が開けられるように、先に目の部分だけ落とします。そういうビビりなところはありますね。
最新主演映画『N号棟』ではホラーに初挑戦。実際に起きた幽霊団地騒動をモチーフに、幽霊が出ると噂の廃団地を訪れた大学生の史織を演じた。強い瞳が印象的な萩原には、ホラー映画もよく似合うが、本人は実は「ビビり」だとか。
そんな萩原に、本作のエピソードのほか、素顔が覗く、「お笑い」好きな一面を直撃すると、「芸人本は生きづらさを肯定してくれる」との言葉が返ってきた。
廃墟での撮影は大変すぎて体力ゼロに
ビビりが理由で洗顔は時間との戦い
ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画周辺のインタビュー取材を軸に、テレビドラマや芝居など、エンタメ系の記事を雑誌やWEBに執筆している。親類縁者で唯一の映画好きとして育った突然変異。X(旧Twitter):@mochi_fumi
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